やせるホルモンGLP-1で肥満を解消|たけしのみんなの家庭の医学

私たちがエネルギーを消費する基礎代謝量は、20歳くらいから徐々に下がっていきます。そのため年をとると誰でも脂肪がつきやすくなってしまうのです。

脂肪細胞が肥大化すると、細胞から有害物質が分泌され全身を駆け巡り糖尿病による足壊疽や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こしてしまうことも。中年太りを解消しないと命に関わる事態を招いてしまうのです。

しかし、同窓会で久しぶりに会ったのに昔と体型が変わっていない中年太りとは無縁という人もいます。実は近年の研究で、痩せている人のメカニズムが解明され痩せの秘密が分かってきました。

肥満治療のスペシャリスト東京医科大学の小田原雅人(おだわらまさと)さんによると、肥満に関係する物質がわかってきたと言います。運動をやっていなかったり食事にそんなに気をつけていない人でも太りにくくさせる物質が見つかったのです。

その物質はGLP-1(ジーエルピーワン)という物質で治療としても医療現場で使われるようになってきています。今は糖尿病の治療薬としてしか認可がされていませんが、GLP-1はどんな人の体にも存在するものです。特にごはんを食べた後にGLP-1の分泌量がぐんと増え様々な効果を発揮します。

やせるホルモンGLP-1の働き

脳への作用

食事をすると分泌されるGLP-1は脳の満腹中枢を刺激。早めに満腹感が出ることで食べすぎを抑えてくれるのです。

胃への作用

GLP-1が分泌されると、胃に入ってきた食べ物が通常よりゆっくりと腸へ送り出されます。すると、糖分が腸内で緩やかに吸収され、血糖値が急激にあがらずにすむのです。

すい臓への作用

GLP-1にはすい臓をパワーアップさせる効果があり、血糖を下げるインスリンの出が格段に向上します。

夢のようなホルモンですが、問題は食後に分泌されるホルモンの量が人によって違うということ。しかし、GLP-1は生活習慣によって増やすことができるのです。

GLP-1は小腸の下の方に分泌する細胞が多くあります。そのため小腸の下の方まで到達するような物がGLP-1をより刺激してくれます。GLP-1を刺激する食べ物は沢山ありますが、より刺激しやすい栄養素が2つあります。

GLP-1の分泌を増やす食べ物

食物繊維

食物繊維の摂取目標は1日約18gです。食物繊維18gというのはレタスなら4個半、きゅうりなら18本も必要となります。

EPA(イーピーエー)

EPAを手軽に摂れる食材としてはサバ缶がオススメだそうです。

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