1984年、イギリス・ロンドンに住むサム・ハシム(24歳)は世界的好景気の中、不動産投資に乗り出しました。人気のない物件を大胆に改装するなど時代を捉えたアイデアで大成功。投資家・実業家としてロンドンでは知られた存在になり、若くして資産は数億円。さらに、私生活でも美人なトルーディと結婚し、2人の子供に恵まれました。
しかし、サム・ハシムは金にものをいわせ複数の愛人を囲うようになりました。間もなくして株や不動産の価格が急落。バブル崩壊です。サム・ハシムの会社は全て破綻し銀行から莫大な借金を背負うことになり、妻トルーディは子供たちを連れて出て行きました。結婚11年目で離婚。息子アリの置手紙には「僕はあんたが嫌いだ2度と会いたくない。僕の人生から出て行って欲しい」と書かれていました。
20代で何もかも手に入れたサム・ハシムは、35歳で全てを失い一人ぼっちになってしまいました。そして人生を見つめなおしました。
女性に
すると、子供の頃から思っていた「女の子になりたい」という気持ちが芽生えてきました。本当の自分の気持ちを確かめるためサム・ハシムはゲイクラブへ。そしてゲイ仲間の病院で性同一性障害専門のクリニックへ。ありえないスピードで性同一性障害と診断されホルモン治療を始めました。そして6ヵ月後、性転換手術を受けました。手術では豊胸もし、鼻も高く整形しました。
37年間の男人生に別れを告げたサム・ハシムは戸籍上も女性に。サマンサ・ケインと名前を変えました。そしてインテリアデザインの会社を設立。類稀なビジネスセンスと独創的なアイディアで手がけた店は次々と人気に。バブルで背負った借金も返済し、人生で2度目の成功をおさめました。
サム・ハシムはパーティーでモナコ出身でロンドンやスペインにいくつもの不動産を所有する大富豪のニコラス・フルマンディと出会いました。そして婚約。しかし、ニコラスは怒るとサマンサが男だったことをやたらと持ち出すようになりました。
そして、サム・ハシムは若くてチャーミングな美容師の女性に惹かれていることに気づきました。サマンサは自分が大きな過ちをおかしたことに気づいてしまいました。
男性に
婚約を解消したサマンサは2004年10月、男性への性転換手術を受けました。そして44歳で再び男の体を取り戻したのです。名前もチャールズ・ケインに改名し戸籍上も男となりました。
そして、不動産業で再び成功。高級車や大型ヨットまで所有するロンドン屈指の大実業家となりました。
ずっと会えなかった息子も成人し、24歳になったアリは父の人生も性転換の事情も全て受け入れ、一人の人間として全て理解してくれています。
53歳になったチャールズ・ケインは3年前に婚約したと言います。相手はヴィクトリアさん(31歳)です。
「ザ!世界仰天ニュース」
2度も性転換した大富豪の心の闇
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