1986年、アメリカ・ロサンゼルスに住むマンディ・ライン(9歳)は母に厳しく育てられました。マンディはキッズモデルをする美少女で母の娘への期待は大きく、何をするにも母が勝手に決めました。
幼い頃からピアノやダンスを習わせ、将来はチアリーダーになることを目指させました。マンディにとって気の休まることのない日々。やがてマンディは髪の毛を抜く癖がついてしまいました。
この癖は大きくなっても直りませんでした。母の期待にこたえマンディは高校でチアガールに。成績もオールA。誰もが羨む完璧な女の子になりました。
しかし、一人で過ごす時間が増えると髪の毛を抜く回数も増えました。ただ抜くだけでなく、抜いた髪の毛の毛根を潰すように触るのも楽しみでした。
そんなある日、頭のてっぺんがハゲていることに気づきました。これ以上髪の毛を抜かないと我慢することにしましたが、プレッシャーがかかると衝動を抑えることが出来ませんでした。ついに母にバレてしまい病院へ連れていかれました。
医師からは抜毛症(ばつもうしょう)と言われました。
髪の毛が自然と抜けるときは毛根の下に新しい髪の毛根が出来ます。血管が新しい毛根とつながる為、元の髪に栄養がいかなくなり抜けます。しかし、血管と繋がっている状態で無理矢理抜くと毛穴が傷つき新しい毛根が出来なくなってしまう事もあります。
マンディは高校を卒業すると母のもとを離れ、スタイリストの仕事に就きました。相変わらず髪の毛を抜くクセは続いていました。やがて、マンディの髪は前髪以外ほぼなくなってしまいました。
そんなある日、異常な症状に悩む人がカミングアウトして治療する番組を観ました。マンディは2009年7月に番組に出演。3ヶ月に及ぶセラピストの治療によって少しずつ症状は改善されているようでしたが、今でも完全には克服できていません。しかし、周りの人に理解されたことで少しずつ改善に向かっているそうです。
「ザ!世界仰天ニュース」
髪を抜き続ける美女の悲劇
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