「椿姫」 あらすじ|ららら♪クラシック

NHK・Eテレの「ららら♪クラシック」でヴェルディの「椿姫」について放送されました。

 

第1幕 あらすじ

フランス中の富と名誉が集まるパリのサロン。客たちを高級娼婦のヴィオレッタが迎えます。

「愛も花もその盛りは短く永遠には楽しめない。だからこそ今を楽しみましょう」(ヴィオレッタ)

田舎から出てきた貴族アルフレードは、ヴィオレッタを一目見た日から密かに想いをつのらせてきました。華やかなパーティーで突然気分が悪くなったヴィオレッタ。実は結核を病んでいたのです。

「楽しみにふけるだけの生活はおやめください。愛しています」(アルフレード)

「心からの愛の言葉なんて忘れていたわ。愛するすべを知らない奔放な女ですもの。この花がしおれる頃戻ってきてね」(ヴィオレッタ)

そう告げ、椿の花を渡したヴィオレッタ。心は波立っていました。運命の恋が始まったのです。

 

裏社交界の華

「椿姫」は19世紀の大作曲家ヴェルディがフランスの恋愛小説を元にして作ったオペラです。ヒロインのヴィオレッタにはマリー・デュプレシーという実在のモデルがいます。原作小説の作者アレクサンドル・デュマ・フィスの恋人です。マリーの職業はパリの社交界に輝いたナンバー1の高級娼婦。しかし、娼婦といっても一般的なイメージと少し違っていました。当時の高級娼婦は美しいのはもちろんのこと、芸術や文化に関して男性とスマートに会話できる教養が必要だったのです。そして、客は政治家・貴族・銀行家などのお金持ち。さらにはパトロンを自分で選ぶこともできました。当時のパリには貴族の女性たちが主役の表の社交界と、高級娼婦たちが取り仕切る裏の社交界がありました。男たちの欲と野望が渦巻く社交場です。高級娼婦たちは表立ってできない政治の話や秘密の取引などもセッティングしたと言います。そんな彼女たちの心得は「つまらないプライドは捨てる」「素敵なアパルトマンに住む」「華やかなドレスと豪華な宝石を身に着ける」「老後のための貯金も大事」「男性を本気で愛してはダメ」でした。

「椿姫」の元々のイタリア語のタイトル「La Traviata(ラ・トラヴィアータ)」です。「道を踏み外した女」という意味です。

 

第2幕 あらすじ

アルフレードの告白から数か月後、ヴィオレッタと彼はパリを離れ一緒に暮らしていました。ところが、アルフレードの留守中に彼の父親ジェルモンが訪ねてきました。

「一族の評判に傷をつけないよう別れてほしい」(ジェルモン)

「ああ堕落した哀れな女は生まれ変わる望みすらないのね」(ヴィオレッタ)

彼を想って自ら身を引き、屋敷を出ていくヴィオレッタ。しかし、その理由をアルフレードは知りません。彼女の残した手紙を読んで逆上したアルフレードはヴィオレッタを公衆の面前で辱めるのでした。

 

第3幕 あらすじ

ヴィオレッタが自らを犠牲にして別れたと知ったアルフレードは、よりを戻そうと彼女のもとへかけつけました。しかし、ヴィオレッタは死の床に。最後の力を振り絞り自分のポートレートを渡しました。

「受け取ってね。あなたをこんなに愛した女を思い出してくださるように」(ヴィオレッタ)

そう伝え、こと切れるのでした。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントは管理人の承認後に表示されますのでしばらくお待ち下さい(スパム対策)管理人からの返信はありませんがお気軽にコメントしてください。