アメリカでは刑務所の収容人数が200万人を超え、その受刑者のほとんどは18歳になる前に最初の犯罪を犯していると言われています。非行に走った18歳以下の若者たちが将来刑務所に入らないようにするため、実際の刑務所を体験させるという更正プログラムがアメリカの各地で行われています。
カルフォルニア州チャウチラのバレー・ステート女子刑務所に8人の少女たちが体験ツアーにやってきました。
リアナ(13歳)は万引き・ドラッグでつかまりました。セシリア(12歳)は喧嘩・マリファナでつかまりました。セシリアの母親は刑務所に6年服役し去年出所しましたが、連絡は取れていませんでした。プリシラ(15歳)は喧嘩・テロ脅迫でつかまりました。案内と教育係をつとめるのは女性受刑者グリーン・アイズ(50歳)。第二級殺人罪で26年服役中です。
まずは、全員メイクを落とします。受刑者たちの迫力に少女たちの顔もこわばり始めましたが、プリシラだけはどこか小ばかにしたような表情を見せていました。中央広場で受刑者たちと対面。すると、出所していたはずのセシリアの母が再び服役していたことが分かりました。まさかの対面にセシリアは動揺を隠せませんでした。
続いて少女たちが向かったのは服役すれば最初に入ることになる8人部屋。ここは頻繁にトラブルが起きる場所です。
そして最後の審判が行われました。今日の体験で更正の兆しが見られたものは家へ帰れますが、見られなかったものは受刑者たちと同じ服を着て3日間ここで暮らすのです。プリシラとリアナは受刑者の服を着ろと言われました。しかし、リアナもプリシラもその後ちゃんと謝り家に帰れることになりました。
1ヵ月後、プリシラは生活改善のためジムに通い、学校へも行くようになりました。セシリアはマリファナをやめ将来はカウンセラーになりたいと言っていました。リアナは万引きをやめ生意気な口も利かなくなったそうです。その月は最優秀生徒にも選ばれました。不良でいるより良い子でいる方がずっと楽しいことに気づいたそうです。
「世界まる見え!テレビ特捜部」
不良娘の地獄の刑務所体験ツアー
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