タニア・ヘッド アメリカ同時多発テロの19人目の生還者!?|ザ!世界仰天ニュース

タニア・ヘッドはアメリカ同時多発テロの生き残りで、悲劇を語る生き証人としてその名を知られていました。タニア・ヘッドが初めて姿を現したのは、テロから2年が経った2003年。生還者たちが集う定期的な集会ででした。

タニア・ヘッドは外交官の娘でハーバード大学、スタンフォード大学の経営学院をへて、欧米やアルゼンチン、シンガポールの一流企業で働いてきたと言います。

テロの日、彼女はサウスタワーの96階の会議室で合併契約をしていました。ノースタワーでは彼女の婚約者デイビッドが働いていました。ノースタワーに飛行機が激突すると、彼女たちは96階から78階へ移動。高速エレベーターに乗り換えようとしている時に2機目の飛行機がサウスタワーに激突しました。

サウスタワーは77階~85階部分に飛行機が突っ込んだとされています。彼女がいた78階はまさにその場所。衝突階より上からの生還者は2つのタワー合わせても18人。今まで名乗り出ていなかったタニア・ヘッドは19人目の生還者ということになります。

生存者たちが立ち上げた生存者のためのグループ「サバイバーネットワーク」にタニアは参加するようになりました。タニアはボランティアで義援金集め後援者探しを行いました。サバイバーネットワークは公的機関として認められ、州からの予算も確保することになりました。タニアの活動は広がり、専門家による生存者セラピーを開き、ワールドトレードセンター跡地への生存者の立ち入りも実現させました。

タニアはニューヨーク州知事・市長のツアーガイドに選ばれ、新聞で特集記事が組まれるなど有名になっていきました。そして、サバイバーネットワークの会長に選出されました。

疑惑

ところが、ニューヨークタイムズの記者がタニアの記事をみておかしいことに気づきました。彼は飛行機激突階よりも上にいた生存者全員に取材をしていたのです。しかし、タニア・ヘッドの名前はなく記者はタニアに取材を申し込みました。ところが3回も取材を拒否されてしまいました。

記者はタニアの話の裏取りを始めました。テロの時、彼女が勤めていたという会社や在学していたというハーバード大学、スタンドード大学にも在籍していた形跡がありませんでした。ノースタワーで働いていて亡くなったタニアの婚約者のデイビッドもタニアと交際していた形跡はありませんでした。そして、ついにニューヨークタイムズにタニアの疑惑が掲載されました。

タニアことアリシアは、スペイン・バルセロナの裕福な家庭に育ちました。父は実業家で母は元キャビンアテンダント、祖父はイギリスの外交官という申し分ない家庭。何度もニューヨークを訪れたことがあり短期留学の経験もあったため英語も堪能でした。

しかし、アリシアはお嬢様育ちでわがまま、いつも自分が中心でいたい性格でした。バルセロナのお嬢様学校に通い成績もトップでしたが、人に好かれることはありませんでした。アリシアは人に注目されるため、大げさな嘘をつくようになりました。スペインの大学を卒業し、一流ホテルで秘書として働くようになったアリシアですが、虚言癖はなおりませんでした。

28歳の時にアメリカ同時多発テロ事件が起こりました。奇跡の生還を果たした生存者たちの映像を見て、自分も生還者になることにしたのです。そしてテロから2年たった頃ニューヨークへ行き、狙い通り悲劇のヒロインになったのです。

騙された人たちや本当の生還者に負わせた心の傷ははかりきれませんが、アリシアは義援金や活動による報酬は一切もらっていないためアメリカの法律で罰する事はできないのです。

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アメリカ同時多発テロの19人目の生還者

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