アメリカ・ミネソタ州にシェリア・ショールとダニエル・ショール、その娘ジェシー・ショールが暮らしていました。一家は裕福でしたが、家の中は足の踏み場がないほど物が溢れかえっていました。
母シェリアは物が捨てられず、ダニエルとは物を捨てる捨てないで毎日もめていました。シェリアは、ピザが入っていた箱からスーパーのビニール袋、商品の箱、お菓子の袋、使ったティーバッグ、果物の皮まで何でも取っておいていました。シェリアの状態は溜め込み症候群でした。
溜め込み症候群とは自宅などにありとあらゆる物を溜め込み、いつか使うであろうと思いこんだり、不安から物を捨てられなくなる状態
シェリアが溜め込み症候群であることは、家族以外だれも気づきませんでした。近所付き合いは普通で、他人のゴミを持ち帰ることはなかったのでおかしな人とは思わることもなく、看護師として仕事もしていたからです。
娘ジェシーは、小さい頃からそんな母を見ていたので、それが普通だと思っていました。シェリアの溜め込みがあまりにもヒドイので、ジェシーが7歳の時に両親は離婚。ジェシーは母親に育てられることになりました。
母親の溜め込み症候群は年々ひどくなり、悪臭を放つものまで部屋のあちこちに置くようになっていました。ジェシーは、自分が臭いのではないかと気になり、自分だけでも清潔でいたいと洗濯はマメにするようになりました。
そして、友達の家に遊びに行くようになり、自分の家が異常であることに気づきました。ジェシーは、11歳の時に家を出て離婚した父親のもとへ行きました。
20歳になったジェシーは、一人暮らしを始めました。そして、デイビッド・ファーリーと出会い結婚。しかし、結婚生活の中で徐々にジェシーにもおかしな症状があらわれてきました。新しい服を買うとまだ着られる服でも捨てたり、食べ残しが気になって仕方なかったり。捨てられるものはすぐに捨てたいという衝動を抑えられなくなってしまったのです。
子供の頃、母親の溜め込み症候群に巻き込まれ物は捨てないとどんどん溜まる恐怖が心を支配していたのです。ジェシーに整理整頓という考えはなく、物は捨てなきゃ汚くなると思い込んでいたのです。物をどんどん捨てまくるジェシーに夫は絶えられず2人は離婚しました。
現在43歳になったジェシーさんは母との関係、異常なまでの潔癖を克服し、家の中に物があっても気にならなくなってきたそうです。
「ザ!世界仰天ニュース」
溜め込み症候群の母に育てられた娘
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