天才ハッカー「アイスマン」の正体|ザ!世界仰天ニュース

2007年、ネット界の闇の帝王が逮捕されました。マックス・バトラー、通称アイスマンです。

1997年、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコでマックス・バトラー(25歳)はゲーム会社のプログラムアドバイザーをしていました。マックス・バトラーは自分に侵入できないシステムはないと天才を自負していました。プライドが高く世界中のハッカーたちの頂点にいたかったのです。

そんなある日、マックス・バトラーのもとにFBIが現れました。1997年3月、マックス・バトラーはFBIの犯罪者情報提供プログラムの一員になりました。しかし、このことが彼を100億円も稼ぐネット界の闇の帝王に変えてしまったのです。

FBIがマックス・バトラーに与えた最初の任務は、電話会社のシステムをのっとり電話回線を好き勝手使い悪用している一団のアジトを探すというものでした。FBIはマックスの腕を高く評価し、次々と仕事を依頼。しかし、悪事を潰すには悪の手口も知ることに。マックスはあらゆるサイバー犯罪の手口を知ってしまったのです。

そんな時、ネット犯罪の裏社会の人たちと出会い情報を交換。闇サイトでは一般の人が所有しているクレジットカード情報が売買され、その情報を元にクレジットカードが偽造されていました。裏の社会で大金を稼いでいる人がいるのを知ると、表の世界で名誉のために働く自分がバカらしく思えてきたのです。

マックス・バトラーは、まず手始めに他人のクレジットカードの情報を盗み闇サイトで売買。すると面白いようにすぐ売れたのです。

2005年6月、マックス・バトラーは偽造クレジットカードを自ら売るカーダーズマーケットというサイトを立ち上げました。ハンドルネームはアイスマン。マックスは競合5社のサイトに侵入し顧客情報を盗み、サイトまで破壊。サイトが人気になれば当然FBIの目にも留まります。マックスが手を組んだ男はすでにFBIの手のうちにあり、マックスが黒幕であることがバレました。

2007年9月、マックス・バトラーは逮捕されました。懲役13年の刑に処され、被害者に対し2750万ドル(約25億円)の損害賠償を課せられました。

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