トリメチルアミン尿症で体臭が魚のニオイになった女性|ザ!世界仰天ニュース

2002年、イギリス・ノースヨークシャー州に住むクレア・デイドは2人の子供をもつシングルマザーでした。愛する恋人ステファン・ローズもいて幸せな日々を過ごしていました。

 

しかし、ある日姉から「口が臭い」と言われてしまいました。人から口のニオイを指摘されたのは初めて。歯を磨いたばかりなのに子供からも口臭を指摘されました。口の臭いは内臓や食道の疾患というケースもありますが、ほとんどは歯や歯茎・舌を含む口の中が原因です。虫歯や歯周病のほか食べかすやはがれ落ちた粘膜などのたんぱく質が分解される際に嫌なニオイのもととなります。

 

クレアは自宅近くの養護施設で働いていましたが、同僚から「シャツを洗っているか」と聞かれました。前の晩もシャワーを浴びたし、シャツや下着も変えていたしワキガではなかったのにです。この日から仕事中でも休憩のたびに体を洗い歯は何度も磨きました。さらに舌も磨き、マウスウォッシュまで。それでも不安でたまりませんでした。

 

病院に行っていろいろな検査を受けましたが異常はみつかりませんでした。同僚が「生ゴミみたいなニオイがする」と話しているのを聞いてしまい仕事を辞めました。買い物に出掛けるのもやめ、必要なものは全てネットで注文するようにしました。

 

2010年のある日、テレビで自分と同じ症状に悩んでいる人が出演しているのを見ました。その人の病気はトリメチルアミン尿症でした。検査の結果、クレアもトリメチルアミン尿症であることが分かりました。

 

食べ物が消化・吸収される過程で小腸に達すると腸内細菌によりトリメチルアミンという物質が発生します。トリメチルアミンは通常、肝臓で酵素により分解され悪臭が体外に出ることはありません。しかし、まれに酵素の働きに問題がありトリメチルアミンを分解できない体質の人がいます。その場合、強いニオイ物質は血液中に取り込まれ全身に回り汗や尿、息などに混じって排出されます。それが魚臭症候群とも呼ばれる病気。その酵素が働かないのは、遺伝子の異常か肝機能障害によるものと考えられます。クレアの場合は、肝機能障害が原因と考えられました。

 

病気をつきとめることはできましたが、根本的な治療はありませんでした。症状を軽減するには食事療法が必要でした。食べたもの全てがトリメチルアミンを生み出すわけではありません。

 

トリメチルアミンを多く発生させるのは魚類、タマゴ、大豆、そら豆、枝豆、ピーナッツ、アーモンド、肉、ベーコン、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、マヨネーズ、菜種油。

 

一方、トリメチルアミンを発生させにくいのは米、小麦、サツマイモ、トマト、カボチャ、レタス、ニンジン、キュウリ、セロリ、リンゴ、バナナ、グレープフルーツ、ブドウ、キウイ、メロン、オレンジ、牛乳、ヨーグルト、チーズ。

 

クレアは食事療法を実践し、2年で38kgも落ちスリムになりました。体臭もなくなり人ごみもエレベータも問題なくなりました。この食生活を続けるうちに好みも変わり苦にならなくなったと言います。クレアは今、自分のような病気に悩む人たちのため医療カウンセラーを目指しています。

 

「ザ!世界仰天ニュース」
魚のニオイの体臭に苦悩する女性



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