モルゲロンズ病「皮膚の中から謎の繊維が出る病気」|サイエンスミステリー

フジテレビの「サイエンスミステリー2012見えざる禁断の世界Ⅱ」でモルゲロンズ病について放送されました。

 

昭和34年、岡山に住む農家の女性の傷口からなぜか大量の綿が出てきたという不可思議な病が報告されました。これは「綿ふき病」と呼ばれるもので、そんなことがあり得るのか一大論争が起こりましたが真相は分かりませんでした。それから50年経ったアメリカで、奇妙な物質が人の皮膚から出てきました。

 

テキサス州ヒューズスプリングスに住むシンディ・ケイシーさん(49歳)は傷口ができ、肌の下に繊維のようなものが出来る病気に苦しんでいます。オクラハマ州立大学のランディ・ワイモア博士は謎の解明につとめています。この不可思議な病気につけられた名前はモルゲロンズ病。17世紀後半、イギリスの作家トーマス・ブラウンの手記の中にその名の由来が記されています。「背中から不快な硬い毛のようなものが生えている子供をフランスで見た」とかかれ、現地ではその病をモルゲロンズ病と呼んでいたそうです。ランディ・ワイモアさんはシンディさんの皮膚から出てきた繊維状の物体を調べてきました。長さは0.5~2mm、色も形もそれぞれ違います。

 

今から40年前、牛の蹄近くの皮膚からモルゲロンズと同じような繊維状の物が生えてくる病気が見つかりました。成分を調べたところ、鳥の羽や蹄に含まれるケラチンで出来ていることが分かりました。ランディ・ワイモア博士はモルゲロンズの繊維を地球上にある10万種ものデータと照合しましたが、何とも一致しませんでした。唯一分かったのは水素・炭素・酸素・硫黄などを含み有機物であるということだけ。有機物は本来燃えやすいものなのに、モルゲロンズの繊維は500度以上の熱でもほぼ変化しないのです。

 

この謎の繊維はアメリカ全域に広がっています。モルゲロンズ病もしくは、その疑いのある人の数は全米で約8000人。そしてモルゲロンズ病患者の97%がライム病という別の病を併発しています。ライム病とは極度の疲労感や神経の麻痺など、慢性化すると全身に機能障害を起こすこともあります。ライム病を引き起こす細菌はボレリアですが、2つの病気の関連性は分かっていません。

 

ランディ・ファレルさん(51歳)もまた、モルゲロンズ病におかされ10年が経ちます。ランディさんは「病気になって自分自身も人生も変わってしまった」といいます。




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