オスライオンの百獣の王への道|ダーウィンが来た!

NHK総合テレビの「ダーウィンが来た!」でオスライオンの百獣の王への道について放送されました。タンザニアのセレンゲティ平原ではサバンナのライオンの生態が詳しく研究されています。

 

ライオンの群れの中心は血の繋がったメスたちで、群れの縄張りは代々メスの家系で受け継がれていきます。子供たちの父であるオスは普通2~3頭。外からメスの縄張りにやってきたものたちです。群れに入ったオスは他のオスにその座を奪われないよう縄張りを見回るようになります。オシッコをかけ自分たちの縄張りであることをニオイで宣言します。狩りはメスの役目です。メスたちは巧みな連携プレーで獲物を捕らえます。獲物を捕らえるとオスがやってきて食事中のメスたちを追い払います。メスが倒した獲物を独り占めするのです。でも、子供にはメスから奪った獲物を惜しげもなく食べさせます。自分の血を受け継ぐ大切な存在だからです。

 

ライオンの子供は生後8ヶ月を過ぎる頃からオスの方がメスよりよく食べるようになります。オスとメスが一緒に遊ぶのは1歳頃まで。それを過ぎるとオスの子供にはたてがみが生えるようになります。そしてメスの子供はお母さんと狩りの練習をするようになります。1歳半になると狩りの実践訓練が行われます。一方、1歳半のオスは狩りには参加せず見てるだけ。ところが、オスの子供に対する父親の態度が変わり始めます。父親は狩りもせず獲物を食べるだけのオスの子供が群れにとどまることを許しません。オスの子供に攻撃を繰り返し、ついには群れから完全に追放するのです。

 

群れを追い出された若いオスは他の群れに入ろうとします。もともといるオスと戦ってその座を奪えば自分の子孫を残すことができます。つまり父親にとってオスの子供を追い出すことは自分の孫をサバンナのあちこちに広げることになるのです。

 

オスライオンのたてがみの秘密

たてがみにはメスを惹きつける働きがあります。メスは黒いたてがみを見ると健康で強いオスだと感じるようです。黒いたてがみを作るのはテストステロンというホルモン。自分は強いぞという自覚がオスに生まれると脳からの指令によって盛んに分泌されると考えられています。このテストステロンの量が増えるとたてがみの色は濃くなり、反対に減ると色は薄くなってしまうのです。黒いたてがみは厳しい試練を乗り越えてきた強いオスの証なのです。

 

群れを追い出された若いオスたちは気の合う仲間を見つけ2~3頭で放浪の旅に出ます。狩りが出来ないオスは他の動物の食べ残しやハイエナの餌を横取りします。獲物を仲間と分け合い信頼関係が出来上がっていきます。普通、群れを出た若オスが自らの群れを築くには2~3年かかります。それまで仲間と力を合わせて生き抜いていかなければならないのです。




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