インドガビアル|ダーウィンが来た!

NHK総合テレビの「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」でインドガビアルについて放送されました。ヒマラヤ山脈の麓に広がる世界自然遺産チトワン国立公園の川は絶滅危惧種インドガビアルの数少ない生息地です。

 

インドガビアルの全長は約6m、世界のワニの中でも最大級です。インドガビアルはワニ界ナンバー1の長い口の持ち主。この口が魚を取るのに欠かせません。細長いことで水中で振り回しても水の抵抗を最小限に抑えることができます。これなら魚の速い動きにも負けません。さらに長い口には根元から先端まで歯が並んでいます。その数は104本。長くびっしり歯のはえた口を振り回すことで幅広い範囲の魚を取ることができます。歯はとても鋭いため、少しでも魚の体に引っかかれば捕まえることができます。またインドガビアルは高い潜水能力を持っています。1回の息継ぎで3時間近くも潜っていられるのです。

 

3月下旬、メスが卵を産む季節です。大雨で川が増水しても卵が流されてしまうことがないよう、なるべく高い場所で卵を産みます。一頭が産む卵の数は約40個。産み終えると砂をかけて隠します。孵化するのは約70日後です。生まれたばかりの赤ちゃんたちは自分の力で川を目指さなくてはなりません。川の中ではお母さんが待っています。お母さんのところにたどり着いた赤ちゃんは数ヶ月の間、お母さんに見守られ成長していきます。

 

インドガビアルは今、世界で最も絶滅が心配されている生き物の一つです。1940年頃にはインド、ネパールを中心にミャンマーからパキスタンまで幅広い範囲に生息していました。ところが現在はインドとネパールの一部の川でしか見られません。チトワン国立公園に暮らすインドガビアルは40頭ほどだけ。ここまで数を減らしてしまった大きな原因はワニ狩です。体が大きいわりにおとなしいインドガビアルはハンターの楽しみのために乱獲されていったのです。1日に100頭が殺されたこともあったと言います。今ではインドガビアルの数を増やす試みを行われています。人の手で育て5歳になった子供を川に放流しているのです。しかし30年以上活動を続けていても数はなかなか増えていきません。一度減ってしまった生き物を復活させるのは簡単なことではないのです。




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