仁村薫は今… 農家に転身|爆報!THEフライデー

1988年、星野仙一さんが中日ドラゴンズを率いて初のリーグ優勝しました。このとき、落合博満さん、宇野勝さんらとともに優勝に貢献したのがイケメン兄弟として抜群の人気を誇った仁村兄弟です。

特に兄の仁村薫(にむらかおる)さんは、代打の切り札として大活躍。私生活では27歳の時に大学時代の同級生・恵子さんと結婚。3人の子宝にも恵まれました。

しかし、1990年に仁村薫さんは31歳で現役を引退。表舞台から姿を消しました。

引退後は星野監督のもとで弟とともに兄弟そろって楽天のコーチをつとめましたが、現在53歳となった仁村薫さんは埼玉県川越市で農業を営んでいます。

農家に転身

実は仁村薫さんの実家は、江戸時代から400年続く農家。8年前に父親が脳梗塞で他界。野球一筋だった男が米農家の跡取りに。仁村薫さんが受け継いだ土地は9000坪。しかし、彼を待っていたのは農家の厳しい現実でした。

そもそも、どうやったら米ができるのかさえ分からない状態から農業に関する手順・道具・専門用語など53歳にして覚えることがいっぱいでした。農家になって4年、毎年200万円の赤字だと言います。

実は仁村薫さんが作る米は等級問題を抱えていました。米には品質に応じたランク付けとなる等級が国から与えられ、最高ランクが一等米、そのあとに二等米、三等米と続き、最低ランクの規格外。この等級の差は販売価格にも影響し、三等米は通常10キロ1500円で販売されますが、一等米になれば7500円になります。

そんな中、仁村家の米は等級のついていないランク外。実は仁村家の米はこれまで等級検査を受けておらず、等級すら与えられていなかったのです。しかし経営難の今、仁村薫さんは一発逆転をかけ一等米の称号を狙っています。

一等米の称号を得るには、国と県の認める農作物検査員が米の外観品質の良し悪しを見極める等級検査に合格しなくてはなりません。仁村薫さんは、この検査に合格するため4年もの間努力を重ねてきました。

仁村薫さんは良い米を育てるため肥料にこだわりました。通常、肥料は牛・豚・鶏などの糞を使いますが、分析と研究を重ね仁村薫さんが辿り着いたのは豚の糞とおからの組み合わせでした。

そして2016年10月21日、一等米審査を受け、仁村薫さんの米は見事一等米に認定されました。

そんな仁村薫さんは今、元プロ野球仲間らと少年野球を指導。米と野球、2つを全力で頑張っています。

「爆報!THEフライデー」
あの人は今…大追跡SP

この記事のコメント