科学で探るネコとヒトの優しい関係|サイエンスZERO

NHK・Eテレの「サイエンスZERO(サイエンスゼロ)」でニャンとビックリ!!科学で探るネコとヒトの優しい関係が放送されました。

 

ネコは飼い主をわかっている?実験で確認

武蔵野大学の齋藤慈子さんはネコが他人の声と飼い主の声を区別できるかを調べました。20匹のネコで行ったところ、ネコが飼い主の声を聞き分けていることが分かりました。この実験からは、さらに興味深いことも分かりました。ネコがそれぞれの声に対してどんな反応をしたのかを見てみると、多くのネコは頭を動かしたり耳を動かしただけ。つまり明確な返事はしませんでした。ネコの明確な返事にあたる、鳴くという行動をしたネコはほとんどいなかったのです。このことから、ネコは飼い主の声の区別はできているのに呼びかけに対して積極的に返事をしないことが分かったのです。

 

最新研究からネコが人間に及ぼす影響が判明

ネコとの触れ合いによって人間の脳に大きな変化があらわれることが最近の研究から明らかになってきました。東京農業大学の内山秀彦(うちやまひでひこ)准教授は最新の機器を使って動物と触れ合った時の人の脳の活動について調べています。使うのは光イメージング脳機能測定装置。センサーからは近赤外線がでています。これによって血流に含まれる酸素化ヘモグロビンの濃度を計測することができます。脳の活動が活発化すると酸素の消費量が増え、酸素化ヘモグロビンの量も増えます。それをグラフにすることで脳の活動の変化を知ることができるのです。この装置を被験者につけ動物と触れ合う実験を行いました。

イヌと触れ合った時とネコと触れ合った時で比べてみると、ネコと触れ合った時の方が2倍近く脳の活動が高まることが分かりました。さらにネコを触るという行動以外でも脳の活動が活発になるのかを調べました。興味深い結果が出たのが、人がネコに命令をした時です。ネコが命令を聞いた時よりも、命令をきかなかった時の方が脳の活動が活発になっていることが分かりました。

 

ネコの癒しがもたらす意外な効果

ネコを飼うことが人の健康につながることを示す論文がアメリカで発表されています。ミネソタ大学の脳卒中研究所がネコの飼育と心血管疾患との関連性を調べたものです。35~70歳でネコを飼ったことがある人2435人と、飼ったことがない人2000人を13年に渡って調べたところ驚くべき結果が出たのです。ネコを飼っている人は心筋梗塞などで亡くなる確率が40%も低いことが判明したのです。

 

ネコの腎臓疾患の知られざる原因とは

ネコの死因第2位の腎臓疾患の原因が意外なものであることを示す論文が2012年に香港の研究グループから発表されました。それはネコモルビリウイルスというウイルスです。日本でもネコモルビリウイルスと腎臓疾患の関係を探る研究が始まっています。東京農工大学の坂口翔一さんと京都大学ウイルス研究所の宮沢孝幸准教授です。坂口さんたちは日本のネコにもネコモルビリウイルスがいるのか調べるために、沢山のネコの尿を採取。腎臓疾患があるネコの方がウイルスの感染率が高いことが判明しました。これらのことからネコモルビリウイルスが腎臓疾患を引き起こしている可能性が高いことが分かってきたのです。




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