荒稼ぎするニセ僧侶の実態|とくダネ!

今、ニセ僧侶による被害が増えていると言います。

 

外国人観光客に人気の原宿に現れたのは、怪しい黄土色の袈裟のような服を着た男。頭は丸刈りで僧侶のようないでたちですが、足元はスニーカー肩からバッグをさげています。さらに、灰色の袈裟を着た男も。

 

そして外国人に声をかけお金を貰い、黄金色のお札のようなものを渡しました。男が持つメモには中国語で「功徳無量」と書かれ国籍、願い事を書く欄があります。

 

「マネーマネー」と言われて「300円ならあるよ」って言ったら1000円だって。「1000円はダメだ」って言ったら僧侶なのに怒り出したの。

(外国人カップル)

 

正午を過ぎると男たちは牛丼屋へ。日本では緩和されているとはいえ、肉を食べることは戒律で厳しく禁止されているはずです。その後も男たちは外国人に声をかけるも相手にされず道路に唾は吐き捨てる始末でした。

 

午後3時頃、今度は秋葉原でも僧侶姿の男が。男が話しかけたのは番組の通訳。突然メモを押し付けると寄付を要求。英語で話しかけるものの理解できていない様子でした。寄付を拒否するとその場から立ち去りました。

 

ニセ僧侶は世界中で問題に

実は今、この怪しい僧侶による被害は日本だけでなく世界中で問題になっています。例えばアメリカ・サンフランシスコでは「私たちを騙そうとするニセ僧侶」とニュースで特集が組まれ、カナダ・トロントで撮られた映像には僧侶姿の男がお金を騙し取ろうとする姿が。しかし、失敗しカメラに気づくと奇声を上げて走り寄ってきました。

 

カナダでは条例違反にも関わらず執拗に路上で販売行為を続けたとして、ニセ僧侶が逮捕される事態にもなっています。

 

偽僧侶の正体は?

番組ではニセ僧侶を追跡し、自宅を訪問。駒込の2畳ほどの部屋には2段ベッドがあるだけ。家具はなくスーツケースがおかれていました。

 

彼らは自分たちは中国の農民だと話しました。彼らは中国・浙江省出身で、発行されていたのは短期滞在のビザ。お金を稼ぐことは許されていません。

 

「今、子供が大学生で学費や生活費がいるんだ。」

「自分が病気を持っていて仕方なかったんだ。ビザを業者に手配してもらった。」

 

男たちの村には日本で僧侶姿で寄付をつのり、金を稼ぐことを斡旋する業者がいると言います。2人が稼いだ金額は10日間で45万円。中国で数珠を16円、お札を3円と格安で購入し、外国人観光客に販売して荒稼ぎをしていたのです。

 

警察に通報した番組に対し、ニセ僧侶は「僕らが帰国していなくなっても、またすぐに別の中国人が来ると聞いている」と言っていました。

 

「とくダネ!」
真相チェイス!直撃御免

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