世界中で糖が嫌われてる!?
イギリスでは2016年3月に清涼飲料水などに含まれる砂糖に10%程度の税金がかけられることになりました。その理由は肥満。イギリスの肥満率は24.9%と社会問題になる程なのです。
砂糖への課税はイギリスだけではありません。アメリカ・カリフォルニア州バークレー市では市民団体が「砂糖はもういらない」と声をあげ、住民投票によって清涼飲料水への課税が決まりました。
ミトコンドリアと糖質制限には深い関係が!
細胞の中でまるで生きているように動いているミトコンドリアは、元々は別の生き物でした。
物語の始まりは20億年前、地球に初めて生まれた生命は糖だけを唯一のエネルギーとして生きていました。ある時、ミトコンドリアの祖先であるバクテリアが偶然、原始生命の細胞の中に入り込み私たちの祖先が生まれました。
ミトコンドリアをきっかけに先祖は驚異的な進化を始めました。海から陸へ、ついには高度な知性を持つまでになりました。進化のきっかけになったミトコンドリアですが、実は糖質制限の時に嬉しいことをしてくれています。
ミトコンドリアは脂肪を取り込んで細胞のエネルギーとして利用できるのです。ミトコンドリアのおかげで糖と脂肪という2つのエネルギー源を持てるようになりました。糖が入ってこない状態になるとミトコンドリアが脂肪をエネルギーとして使ってくれます。
糖質制限ダイエットを実践すると驚きの効果が!
三重県に住む西村真紀さんは、糖質制限ダイエットで1年で9キロ痩せ、そこから1年半体重をキープしていると言います。
西村さんはもともとご飯が大好きでしたが、ごはんを今までの半分に。しかも雑穀米に。おかずは好きなものをたっぷり。ごはん以外は何でも食べられるのでストレスなく痩せられたと言います。
アメリカの食事制限実験 まさかの結果が!
1944年、アメリカ・ミネソタ州で兵士がどのくらいの栄養状態で戦えるのか検証実験が行われました。実験を指揮したのはアンセル・キーズ博士。実験に参加したのは自ら志願した健康な若者36人です。
キーズ博士は彼らの食事を1日2回に減らすという実験を6ヶ月間行いました。実験の期間中、普段の生活に加えて運動を取り入れ、彼らの健康状態や体型の変化などを細かく記録しました。
6カ月後、彼らの心臓は小さくなっていたと言います。さらに、ガリガリに痩せ細ってしまいました。
糖質制限ダイエットにひそむ落とし穴!?
神奈川県に住む小板橋泰宏さんは、2年程前に体重と血糖値が気になり糖質制限に挑戦しました。小板橋は本で読んだ情報をもとに糖質制限を始めました。凝り性の小板橋さんは肉や野菜は普通に食べますが、炭水化物はなるべく摂らないよう心掛けました。
すると1ヶ月もしないうちに体重が3キロも落ち、血糖値を示す値も簡単に下がりました。体重の減少が嬉しかった小板橋さんは糖質を全てカットするように。
しかし、糖質制限を始めて1ヶ月程した頃からボーッとする感覚を覚えるようになったと言います。さらに筋力も低下。階段をのぼることがきつくなりふらつきを感じるように。血液検査でも筋肉量の指標となる数値が2割近くも落ちていました。
日本人の平均摂取カロリーは1日2000キロカロリーです。その内訳はたんぱく質15%、脂質25%、糖質(炭水化物)60%です。この60%をごっそりなくしてしまったのが小板橋さん。糖質は摂取カロリーの多くを占めるのでカットすると総カロリーが不足しがちになってしまいます。
失敗しない糖質制限
- 糖質の量は普段の3分の1~半分程度に(糖質をゼロにするとトラブルが起こる懸念があります)
- 脂質とたんぱく質は普段より増やす
- 満腹になるまで食べる
たんぱく質や脂質をしっかり食べると、満腹中枢を刺激する物質が分泌されるので食べ過ぎないと言います。一方で、糖質は食後に空腹感を刺激する物質が分泌されやすいのでお腹がすきやすいのです。
身近にあふれている果糖 とりすぎ要注意なワケ
果糖は果物にも含まれていますが、清涼飲料水などに特に多く含まれています。果糖の特徴は…
- とても甘い
- 血糖値が上がらない
- 内臓脂肪がつきやすい
- 老化を早める
ぶどう糖果糖液糖:果糖が50%未満
果糖ぶどう糖液糖:果糖が50~90%
高果糖液糖:果糖が90%以上
「ガッテン!」
追跡!糖質制限ダイエットの落とし穴
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