ベートーベンの「英雄」|ららら♪クラシック

NHK・Eテレの「ららら♪クラシック」でベートーベンの「英雄」について放送されました。「英雄」はベートーベンが32歳の時に耳の病気と闘いながら書いた曲です。

 

「英雄」はベートーベンが敬愛する人物に捧げるために作曲しました。元々の題名は「ボナパルト交響曲」です。フランス革命で活躍したナポレオン・ボナパルトです。下級軍人から身を起こし民衆を自由へと導いた英雄です。そんなナポレオンとベートーベンはほぼ同世代。ナポレオンはベートーベンにとって自らを奮い立たせる存在でした。

 

ドイツのボンに生まれたベートーベンは10代の頃から宮廷に仕える宮廷音楽家でした。貴族に命じられるままに曲を作り、それで生計を立てる召し使いのようなもの。しかも、その地位は料理人や庭師よりも低く不安定でした。ベートーベンは21歳の時、宮廷での職を捨て自立を目指しました。「貴族は生まれによるがベートーベンはただひとり」そんな信念を込めて書き始めたのが「英雄」でした。意表をついたインパクトのある曲の始まり、第2楽章は自ら「葬送行進曲」と名付けた沈痛な音楽です。かと思うと第3楽章は一転。イタリア語で冗談を意味する「スケルツォ」です。まるで音楽の可能性を極限まで試すかのような思い切った構成が特徴です。

 

ところが1804年5月、信じられないニュースが飛び込んできました。ナポレオンが皇帝に即位したのです。ベートーベンは怒りのあまり楽譜を破り捨てたという言い伝えもありますが、実際は楽譜に書かれた「ボナパルト」という文字を紙に穴があくほどの力で消しました。後に単に「英雄」と名付けました。


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