エルガーの「愛のあいさつ」|ららら♪クラシック

NHK・Eテレの「ららら♪クラシック」でエドワード・エルガーの「愛のあいさつ」について放送されました。

 

「愛のあいさつ」はイギリスの国民的作曲家エドワード・エルガーが作曲した曲です。実は「愛のあいさつ」はプロポーズの贈り物としてエルガーが妻アリスに贈った曲です。当時のエルガーは、まだ街で音楽教室を開いて稼ぎを得る無名の作曲家でした。一方のアリスは上流階級出身の令嬢。作家として活躍するキャリアウーマンでした。いくつもの障害を乗り越え、二人はいかにして結ばれたのでしょうか?

 

エルガーとアリスが生きたのは階級制度が色濃く残る19世紀末のイギリス。二人の出会いのきっかけは音楽でした。ある日、上流階級の令嬢だったアリスがエルガーの音楽教室にやってきました。アリスが習ったのはピアノの伴奏。当時の上流階級では誰もが楽器をたしなみ、人が集まれば合奏。どんな楽器にも合わせられる伴奏の技術は令嬢のたしなみでした。伴奏で必要なのは息をそろえお互いを感じること。濃密なレッスンが二人の距離を縮めていったのかもしれません。

 

29歳のエルガーは落ち込みやすい性格で、10代の頃の失恋の痛手をこの年まで引きずっていました。一方のアリスは38歳。早めの結婚が主流だった当時、仕事にのめりこんで婚期を逃してしまったのです。聡明で自立したアリスと出会い、ようやく失恋のわだかまりを捨て去ることができたエルガー。そして、まだ無名ながらもたぐいまれなエルガーの才能にひきこまれたアリス。運命に導かれた二人は二年後に婚約しました。

 

しかし、アリスの親戚たちは猛反対しました。さらに、二人には宗教の違いもありました。エルガーは当時のイギリスでは少数派のカトリック信者で、アリスは英国国教会の信者でした。ところが、アリスはカトリックに改宗しました。

 

結婚式にはアリスの親戚はほとんど出席しませんでしたが、二人にとっては最高に幸せな日になりました。結婚の記念に作家だったアリスがエルガーに贈ったのは詩。そして、そのお返しにエルガーが作曲したのが「愛のあいさつ」です。




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