現代版ミリン・ダヨ 痛みを感じない串刺し男の謎|世界超人体ミステリー

オランダ人のミリン・ダヨは自分が不死身だということを証明するため、ステージ上で裸になり助手に剣で刺してもらいました。驚くことに血は一滴も出ませんでした。医師たちはトリックを疑いました。彼らは串刺し状態の体をレントゲンで撮影させろと要求。すると体を貫く剣がしっかりと写っていました。これには疑っていた医師たちも沈黙。その後、ミリン・ダヨは1948年に亡くなり、不死身の謎は分からないままに。一体ミリン・ダヨの体にはどんな秘密があったのでしょうか?

 

現代版ミリン・ダヨ

そんな中、現代にも串刺し不死身男がいると言います。その人物はロンドンに住むティム・クリッドランド(52歳)。ティム・クリッドランドは体に剣を刺しても痛くないのだと言います。彼の体には痛みを感じないようにするスイッチがあると言います。

 

ティム・クリッドランドは10代の頃から体に針を刺す練習を続け、今では串刺しのショーで世界をまわっています。彼の体にはどんな秘密が隠されているのでしょうか?

 

出血しない理由

体には太いものから細いものまで全部で長さ10万kmにもなる血管がはりめぐらされています。しかし、ティム・クリッドランドは串を刺しても血が出ません。一体なぜなのでしょうか?

 

ドップラー検査で、串は動脈をギリギリ避けて通っていることが分かりました。しかし、なぜティム・クリッドランドは外から見て分からない血管を避けて刺すことができるのでしょうか?

 

ティム・クリッドランドは刺した時の串の感触で分かるのだと言います。出血しないのは、感覚で太い血管を避け、さらに何度も刺すことにより筋肉の組織がかたくなり細い血管からも血が出にくくなっているからでした。

 

なぜ痛みを感じないのか?

人間の肌には小指の爪ほどの広さに100~200個痛みを感じる痛点があります。痛みを軽減する最新の注射針の太さは0.18mm。痛点を避けやすい限界の太さと言われています。しかし、ティム・クリッドランドが刺す串の太さは2mmもあります。痛点を避けて刺すことはほぼ不可能です。なのになぜティム・クリッドランドは痛がらないのでしょうか?

 

人は強い刺激を受けた時、それが電気信号として神経や脊髄を通って脳に伝わり痛いと感じます。つまり痛みを感じない謎は、脳の仕組みに隠されているのです。検査でティム・クリッドランドは無痛のスイッチを入れた後、アルファ波が2倍近くに増えていることが分かりました。無痛のスイッチを入れたティム・クリッドランドの脳の中は究極のリラックス状態、無我の境地のような状態になっていたのです。

 

脳には主に痛みを感じる部分が4つあります。それが無痛のスイッチを入れた後でも活動していることが分かりました。しかし、脳の前部帯状回が無痛のスイッチを入れた後では活動していませんでした。前部帯状回とは不安や恐怖を感じる部分です。実は痛みというのは痛いという感覚と不安や恐怖の感情が重なって不快で耐え難い痛みになります。ティム・クリッドランドはスイッチを切り替えると脳が不安や恐怖心をシャットダウン。串刺しの感覚があるだけで耐え難い痛みとして感じていなかったのです。

 

下行性痛覚抑制系とは脳によって痛みの感覚を抑える部分です。ティム・クリッドランドがスイッチを切り替えると、この下行性痛覚抑制系が活発に活動。ここは生死にかかわる怪我などをしたとき、脳の防衛機能として痛みの感覚を減らすために活動する部分ですが、普通ほとんど活動しない場所です。

 

「世界超人体ミステリー」
剣を突き刺しても死なない男




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