湯川れい子(ゆかわれいこ)さんは、20代の若さでエルビス・プレスリーやビートルズ、マイケル・ジャクソンなど名だたる大物を日本に伝えた音楽評論家の第一人者です。
さらに、作詞家としても「ランナウェイ」「六本木心中」など数々のヒット曲をてがけ、レコード大賞の審査委員長も務めました。
またプライベートでも36歳で実業家とセレブ婚し一児の母に。お金、仕事、地位、名誉、家族、欲しいものは全て手にしました。
しかし、ある病がきっかけで壮絶な苦しみを味わうことになってしまいました。
C型肝炎発症
湯川れい子さんを襲った病はC型肝炎でした。彼女が病に気づいたのは1962年、26歳の時でした。しかし、医師には慢性肝炎と誤診されてしまいました。
実は当時はまだC型肝炎という病は医学界で認知されておらず、その名称すら存在しなかったのです。そのため、医師は症状が似た慢性肝炎だと診断したのです。
これは湯川れい子さんに限ったことではなく、毎年3万人もの患者が知らず知らずのうちにC型肝炎が肝臓がんへと進行し亡くなっていました。そして湯川れい子さんは27年も肝臓の病を放置することになってしまいました。
1989年、ついにC型肝炎だと診断されました。感染した理由は21歳の時に腹膜炎を発症し、そのさいに輸血された血液がC型肝炎に感染していたからでした。ついに病名を知った湯川れい子さんですが、C型肝炎の治療は困難を極めました。
当時、治療法として唯一あったのがインターフェロン。しかし、開発されたばかりのインターフェロンには数々の問題点が。
まず半年以上毎日注射を打ち続ける必要があり、費用は最大600万円。そこまでしても完治率は10%以下でした。何より問題だったのは副作用がキツイことでした。
湯川れい子さんはインターフェロンの治療は受けず、仕事を続けることを選択しました。
夫の借金30億円
そんな時、夫が30億円の借金をしてしまいました。夫はバブル景気にのり株に手を出していましたが、1990年代に入りバブル崩壊と共に株価が暴落。しかも、夫は借金だけでなく浮気をしていたとの報道も続き家庭は崩壊しました。
湯川れい子さんは夫と離婚し、借金返済のため自宅は差し押さえられました。そして彼女の転落劇をマスコミはこぞって書きたてました。
病気の進行は止まっていた!?
そんな中、湯川れい子さんのC型肝炎は進行が食い止められていました。これは音楽によるものかもしれないそうです。音楽に含まれる3500~4500Hzの周波数とゆらぎが体をリラックスさせる副交感神経を刺激し、血圧や心拍が安定、免疫を活性化させるのです。
闘病中も精力的に仕事を続け、多い時は1日に100曲以上の音楽を聴き続けてきた湯川れい子さん。こうして音楽に触れるうちに免疫が活性化され、C型肝炎の進行を抑えられていた可能性があるのです。
C型肝炎完治
そして近年、C型肝炎の治療は飛躍的に進歩。2015年7月に発表された特効薬ハーボニーは治癒率75%、治療法は飲み薬の服用だけ(3ヶ月)、費用は3万円。副作用も非常に弱いと言います。多くの人を苦しめたC型肝炎は今や克服できる病になっています。
湯川れい子さん自身もC型肝炎の治療が進歩するなか完治。今、一番の楽しみは赤ワインだそうです。
「爆報!THEフライデー」
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