獣人ビッグフット パターソン・ギムリン・フィルム|幻解!超常ファイル

NHK総合テレビの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」で森の獣人ビッグフットを追え!Part1が放送されました。ヒマラヤのイエティ(雪男)、中国の野人、オーストラリアのヨーウィなど世界各地で目撃される人に似た獣人。中でも北アメリカのロッキー山脈を中心に目撃されるのがビッグフット。身長は2~3m、全身が毛で覆われ二足歩行をします。その姿は映像にもとらえられています。

 

2012年2月、アイダホ州ミンククリークでアメリカ最大手のテレビ局によってビッグフットの映像が全米に報道されました。撮影した高校生は人間や熊、エラジカではなかったと証言。さらにその近くでは巨大な足跡が。まさにビッグフット。2005年11月、ワシントン州シルバースター山の高度1300mの山頂で地元の登山家ランディ・チェイスさんが二本足で立つ生き物を目撃。ビッグフットの名前の由来となった足跡の大きさは長さ40cm、幅20cmもあります。これまでの目撃情報は全米で3800件以上。足跡も200個以上見つかっています。その範囲は北米の森林や丘陵地帯のほぼ全域。中でも100年以上前から生息が噂され最も目撃情報が集中しているのがロッキー山脈周辺です。1967年10月、カルフォルニア州の森で撮影された映像が世界に衝撃を与えました。鮮明に映されたビッグフットの歩く姿です。撮影したのは元カウボーイのロジャー・パターソンと相棒のボブ・ギムリン。ビッグフットの目撃が相次ぐ森で1週間に及ぶ捜索を行っているさなか、偶然遭遇したと言います。パターソン・ギムリン・フィルムと呼ばれるこの映像については長年その真偽をめぐる議論が繰り広げられました。2004年に発売された暴露本「THE MAKING OF BIGFOOT」ではついに着ぐるみに入ったという人物が登場。パターソン・ギムリン・フィルムは偽物ということで決着したかに思われました。しかしその後、この人物の証言内容がパターソンたちと食い違い着ぐるみの記憶も曖昧なことが判明。映像の謎は再び持ち越されてしまいました。

 

近年、画期的な手法でフィルムの検証に挑んだのが特殊メーキャップ・アーティストのビル・マンズさん。彼がまず行ったのが映像を見やすくする作業。オリジナルに近い鮮明なフィルムをパターソンの遺族から借りてフィルムをデジタルデータ化。カメラの揺れを一コマずつ補正して画面を安定させました。マンズさんはフィルムの背景に映る木と木の間の距離を測定し正確な地図を作成。パターソンが使用したカメラのレンズなどいくつものデータから当時の現場を3DのCGで再現しました。謎の生物を見つけカメラを回し始めたパターソンは近づこうと走り始め、川を渡って追いかけ立ち止まりました。振り返った生物との距離は30mほど。このシミュレーションから割り出された生物の身長は1.8~2m。長年、特殊メイクの仕事をしてきたマンズさんは着ぐるみだとするとおかしい点がいくつもあると言います。着ぐるみでこうした顔を作る場合、人がかぶるため頭は一回り大きくなってしまいます。しかし、この生物は体に対する顔が小さいです。また、頭の部分が取り外せるように作る場合が多い着ぐるみでは繋ぎ目の首回りはちょっとした動きですぐに毛羽立ってしまいます。しかしこの生き物は振り返るという大きな動きの後でさえ首の後ろがキレイなままです。さらに、当時の技術では毛皮を植えつける伸縮素材がまだありませんでした。もし着ぐるみなら大きな動きをすれば表面にたるみやもたつきが起きるはずですが、映像では体にしっかりとフィットしているように見えます。まだ伸縮素材がなかった当時の技術では実現は難しいというのです。