橋田壽賀子の終活 エンディングノートの全貌|爆報!THEフライデー

脚本家の橋田壽賀子(はしだすがこ)さんは2017年にある本を出版し世間を騒がせました。「安楽死で死なせて下さい」です。しかし、世間は「簡単に死に逃げるな」「苦しくても頑張って耐えている人に失礼」などと猛バッシング。

一体なぜ橋田壽賀子さんはバッシング覚悟で安楽死を望むのでしょうか?

エンディングノートの全貌

現在93歳になった橋田壽賀子さん。29年前に夫を亡くし、子供もいない橋田壽賀子さんは猫とひっそり暮らしています。

1)葬儀

行わない

自分が葬式に行くのが嫌だから、人だって嫌だと思うんですよ。だからやりたくないんです。偲ぶ会なんて誰が行きたいもんですか。(橋田壽賀子さん)

そのため、自分が亡くなった時には誰にも連絡して欲しくないと言います。

密かにあの人いつか死んだなと思ってもらえればいい。(橋田壽賀子さん)

2)自宅

橋田壽賀子さんが所有している敷地面積は約920坪。それらは橋田壽賀子財団に寄付し、その使い道は委ねるのだと言います。そして、橋田壽賀子さんは身辺整理も始めていると言います。

人様に頂いた本は全部寄付しました。図書館に。(橋田壽賀子さん)

服やカバンなどもリサイクルショップに売ったそうです。

3)ペット

飼育費を付与し引き取ってもらう

長く生きるなら200万円、短く生きるなら100万円くらいつけて誰かにもらってもらおうと。(橋田壽賀子さん)

4)お墓

夫の家とは別のお墓に納骨

知らない人の所に入るの嫌じゃないですか。ただでさえ姑や小姑がいたのにさ、同じ所に入るの嫌だ。(橋田壽賀子さん)

リアル渡鬼のような嫁姑問題があったらしく、愛媛にある実家のお墓に入るそうです。

終活の裏にはあったのは夫の…

橋田壽賀子さんは、早稲田大学在学中の20代半ばに松竹初の女性脚本家として入社。その後、映画の脚本をいくつか手掛け34歳の時にフリーに転身。しかし、全く売れなかったと言います。

そんな脚本家として伸び悩んでいる40歳の橋田壽賀子さんが出会ったのが、4歳年下のTBSの社員・岩崎嘉一(いわさきよしかず)さんでした。

「月給高そうだな」と思ったもんで。それで聞いたら独身だって言うし。(橋田壽賀子さん)

何と夫の収入を目当てに結婚。そして、この結婚が橋田壽賀子さんの脚本家人生を大きく変えることになりました。

結婚後、橋田壽賀子さんは姑とぶつかることが多く、姑との関係はよくなかったと言います。すると、その怒りをもとに「渡る世間は鬼ばかり」を書き上げました。橋田壽賀子さんは自らの実体験を台本にもりこみ、数々のホームドラマを手掛け人気脚本家として一時代を築きました。

しかし、橋田壽賀子さんには不満がありました。夫が脚本家として認めてくれなかったことです。亭主関白だった夫は、妻は家事が一番大切と、どんなに橋田壽賀子さんがヒット作を連発しても脚本家として認めてくれることはありませんでした。

「俺の前で原稿用紙は広げてくれるな」それはもう約束です。主人がいない時に一生懸命書くわけさ。そりゃもう大変でしたよ。(橋田壽賀子さん)

さらに、夫は橋田壽賀子さんの事務所を設立し、橋田壽賀子さんが稼いだ全てのお金を管理するように。

私は一銭もお金が無いわけ。お小遣いくれないのよ。すごくケチなのよ。(橋田壽賀子さん)

そんな生活が22年過ぎた頃、夫が末期の肺がんに。判明から1年が過ぎた頃には入院生活を余儀なくされました。そして1989年9月27日、夫が危篤状態に。そんな時、橋田壽賀子さんは夫の隠し続けた秘密を知ることになりました。

夫が亡くなる4時間前、証券会社の営業マンが訪ねてきました。夫は5年前からお金が必要だと、橋田壽賀子さんの原稿料を密かに株に投資し、お金を増やしていました。夫は「橋田壽賀子」の名を後世に残すため、財団を作る事を計画していたのです。

夫は橋田壽賀子さん本人に直接話すことはなかったものの、橋田壽賀子さんの仕事を誰よりも認めているよき理解者だったのです。そして、自分が亡くなる寸前まで橋田壽賀子さんのことを考え、お金を貯めようとしていました。夫が貯めていた金額は2億8000万円。そんな夫の秘密を橋田壽賀子さんが初めて知った数時間後、夫は静かに息を引き取りました。

橋田壽賀子さんは夫の遺志を継ぎ、財団を設立することを決意。夫が亡くなって29年、脚本を書き続けています。

なぜ安楽死を望んでいるのか?

死ぬまでは元気でいたい。でもある時「もうだめだ」ってなるじゃないですか。その時にみなさんに迷惑かける前に安楽死を選んだらいい。心の保険じゃないですか。(橋田壽賀子さん)

「いざという時は安楽死がある」そう考えれば不安なく今を生きられる。それが橋田壽賀子さんが安楽死を望む真理でした。

今、橋田壽賀子さんが最も伝えたいことは…

「本を宣伝していただく」

最新の著書、「恨みっこなしの老後」の宣伝でした。

「爆報!THEフライデー」

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