紹介していたのは「子どもの脳を傷つける親たち」の著者で福井大学教授の友田明美さん。
マルトリートメント
マルトリートメントとは「不適切な養育」の意味。心無い言葉や暴力、育児放棄など子供を傷つける行為をマルトリートメントと言います。
実は、最新の研究で子供の脳は極度のストレスを感じるとその苦しみから逃れようと自ら変形してしまうことが分かりました。そして、成長してからうつ病になったり、視覚野や聴覚野など各部位に影響する危険性があります。マルトリートメントが深刻な問題になっています。
夫婦喧嘩
激しい夫婦喧嘩を頻繁に見て育った子供は、脳がその景色を見たくないと視覚野の一部「舌状回」が正常の大きさよりも6%縮小。すると、言葉の理解力などの知能が低下してしまうことが分かっています。
過干渉
子どもが自己管理できる年齢になっても親が行き過ぎた管理をしていると、信用されていないと子供は思い、危険や恐怖心を感じる偏桃体が変形。大人になった時、いつもビクビクした人間になってしまいます。
長時間のスマホ
現在、3歳児の47.5%、9歳児の89.9%がスマホなどでインターネットを使っています。しかし、長時間スマホを使っている子は親とのコミュニケーションが極端に減少。右脳と左脳をつなぎ感情をコントロールする脳梁が縮小してしまいます。
その結果、集団行動ができなくなってしまうのです。スマホは1日1時間など時間を決めて渡すようにしましょう。
お風呂あがりに裸でウロウロ
子どもが嫌がっているのに続けると、性的マルトリートメントになってしまいます。これ以上見たくないと視覚野が変形し、記憶力や認識能力が低下してしまいます。
兄弟や友達と比較する
他の人と比べながら叱ることは、子供のプライドを傷つけ脳に重大なダメージを及ぼします。結果的に喜びや快楽を感じる線条体が働かなくなってしまい、成長していからアルコール依存や薬物中毒に陥る危険が高まります。
感情に任せた暴言
体への暴力よりも言葉の暴力の方が脳へのダメージは大きいことが分かっています。
暴言を受けた子供は聴覚野が肥大。耳は健康でも音が聞こえなくなってしまう心因性難聴と患った例もあります。どうしても子供を叱らなくてはいけない時、60秒以内にしましょう。60秒を超えるお説教は感情的になっていることがほとんど。それはただの暴言にすぎません。
成長過程にある子どもの脳はとても柔らかいので回復力を持っています。子供が手伝いをしてくれた時「助かったよ」と感謝を正直に伝えることで、自分が役に立っていると子供は思うことができます。それは脳にとっても良く響きます。
また、子どもが話したことをしっかり繰り返しましょう。親が自分の話を理解したと思えば子供は積極的に会話をするようになります。すると、脳の前頭前野が正常化するという研究結果も出ています。
「世界一受けたい授業」
子供の脳が変形する!?危険な子育て
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