キャバクラ嬢との結婚をかたく信じ、2012年4月に逮捕された栗田守紀(くりたもりとし)受刑者。キャバクラ嬢に貢いだ金額は約6億円にもなりました。
二人の出会い
栗田守紀とキャバ嬢が出会ったのは2001年。亀有のキャバクラ店で当時20代前半だった女性に栗田守紀は一目惚れし、週3回も通いつめたと言います。
やがて2人は月に2~3回、ドライブや店外デートを重ねるようになりました。
キャバ嬢に貢ぐため会社の金を横領
しかし、出会いから2年で2人の関係はキャバ嬢の「胃がんなの」という告白で一変していきました。栗田守紀は30万円の治療費を懇願され、キャバクラ嬢が指定した口座に振り込みました。
その後、面会謝絶になったとの理由で、キャバクラ嬢とは5年間も会えずメールのやり取りのみに。それでも要求額はエスカレートしていきました。
毎月1000万円の治療費を要求するキャバ嬢のため、栗田守紀はインターネットバンキングを使い会社の金を横領し続けました。
当初胃がんと病名を告白していたキャバ嬢ですが、その後は心臓病や脊椎損傷、白血病と次々に新たな病名を言い出しました。疑いを持った栗田守紀は「病院からの請求書を見せてほしい」とメールしました。それに対しキャバクラ嬢はこう返信してきました。
5年間続いたキャバ嬢への送金は突如終わりを告げました。2010年、栗田守紀の勤務する会社に税務調査が入り横領が発覚したのです。巨額の金を横領し、キャバ嬢に貢ぎ続けた栗田守紀受刑者ですが、本人は築25年、家賃3万7000円のワンルームに暮らしていました。
逮捕前、栗田守紀受刑者はキャバ嬢にこう打ち明けていました。
これに対しキャバクラ嬢はさらなる金を要求してきました。
横領が発覚した後、栗田守紀被告は会社の上司と共にキャバ嬢が入院していると言っていた病院を訪れました。しかし、そこにはキャバ嬢の入院の記録はなく全て嘘だということが分かったのです。
結局、最後までキャバクラ嬢に会えないまま栗田守紀は350回にわたり約6億円を振り込んでしまいました。2012年9月、東京地裁は栗田守紀に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
番組ではこのキャバクラ嬢と接触。もらった6億円は全てホストに費やし1円も残っていないと言います。
なぜキャバ嬢が罪に問われないのか?
弁護士の大澤孝征さんによると、横領したことを知っていれば盗品等収受罪に問うことができるそうです。この罪はあくまでも横領していることを知っていなければいけないのです。
「追跡!あのとき何が?列島事件簿2012」
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