仲雅美は今… 借金3億円で警備員に転職|爆報!THEフライデー

1971年、桜木健一(さくらぎけんいち)さんが主役をつとめたドラマ「刑事くん」は、熱血新米刑事の奮闘する姿を描き最高視聴率25.7%を記録。今では当たり前となった刑事が走るシーンを毎回取り入れ、のちの「太陽にほえろ!」など刑事ドラマに影響を与えました。

このドラマでイケメン刑事を演じたのが仲雅美(なかまさみ)さんです。仲雅美さんは俳優デビュー1年目で「刑事くん」の準主役に大抜擢され、クールな演技で注目を集めました。

端正な顔立ちで当時俳優としては異例の年間ブロマイド売上トップ10に。さらに1973年の映画「同棲時代」では由美かおる(ゆみかおる)さんと共に主演をつとめ大ヒット。同棲という言葉が流行語にもなりました。

俳優でありながらアイドルに負けない圧倒的な人気をはくした仲雅美さんですが、人気の最中芸能界から失踪。全く行方が分からなくなりました。

仲雅美は今…

そんな仲雅美さんにどうしても会いたいというのが桜木健一さんです。番組では仲雅美さんの行方を徹底調査。そして62歳になった仲雅美さんは警備員になっている事が分かりました。

42年前のクールなイケメンからは想像できない親父ギャグが冴えわたるオジさんになっています。

青年実業家に

仲雅美さんは芸能界引退後に映画の版権ビジネスの事業を始めました。

版権ビジネスとは日本で未公開の映画の権利を買い、ビデオの販売レンタルを行うビジネスのこと。

この事業は80年代に全国に普及し始めたレンタルビデオ店の影響もあり急成長。雑誌にも若手青年実業家として特集が組まれるなど輝かしい成功の道を歩んでいました。

仲雅美さんは家族の未来を考え、収入の不安定な役者を引退したのです。

バブル崩壊!借金3億円

しかし、1991年にバブルが崩壊。銀行からの融資が止められ一気に会社の業績は悪化。経営を続ければ続けるほど赤字になっていきました。

みるみる借金は膨らみ、気づけは3億円に。借金返済のため所有していたマンション3軒も売り払い、住む場所を失いました。必死にお金を工面するも借金はまだ2億円残っていました。

家族のために安定を求めたはずですが、妻は愛想を尽かし愛娘と家を出ていきました。

体もボロボロに…

仲雅美さんは借金の恐怖から逃れるために毎日酒に溺れました。飲みすぎがたたり、肝不全腎不全を併発。意識がないまま51日間生死の境をさまよい続けました。

その後、何とか意識を取り戻したものの仲雅美さんの体は歩くのも困難な状態になりました。2年に渡る孤独で過酷なリハビリで何とか歩けるようになりましたが、仲雅美さんの肝臓はボロボロでした。

借金返済のため警備員に

病状がなんとか回復した現在、残った2億円の借金返済に向け1日8時間、週5日警備員として現場に立っています。

今は足立区にある会社の寮に住んでいます。自分の部屋は1.5畳、光熱費込みで家賃は3万5000円。部屋にあるのはベッドと洋服だけ、テレビも冷蔵庫もない極貧生活を送っています。

移動手段は常に自転車で、休日は公園で子供達の姿を見ながらカルピスを飲んでいるそうです。

そんな仲雅美さんのもとに最近小包が届いたといいます。送り主は15年前に離ればなれになった。仲雅美さんの友人から住所を聞きだし、いつでも連絡を取れるようにと携帯電話と自分の連絡先を送ってきてくれたのです。

そんな仲雅美さんの現在の夢は俳優復帰だと言います。そのため、警備員の仕事の合間にオーディションを受けています。

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