元関脇の水戸泉（みといずみ）さんといえば、日本人離れした体格でライバルと激闘を繰り広げ、９２年７月場所では初優勝を果たしました。女手一つで育ててくれた母に親孝行する姿が日本中に感動を与えました。
しかし、人気力士だった水戸泉さんは婚約破棄騒動を起こしてしまいました。
２０００年、婚約発表した２週間後に相手女性に夫と６人の子供がいることが発覚。連日ワイドショーを賑わせました。
水戸泉さんは女性の怖さを痛感し婚約を破棄しました。これ以降、成績不振に陥り引退を決意しました。
そして今、２０１６年２月に結婚したばかりの妻をめぐり週刊誌に大バッシング記事が掲載されてしまいました。そこには主に３つの疑惑が書かれていました。
- 親方への反発で弟子が相次いでやめた
- 結婚してから稽古場に顔を出さない
- 非常識な２２歳年下妻の豪遊生活
実際、妻のブログを見ると、いくどとなく高級店でグルメを楽しんでいる写真が。週刊誌のバッシング報道は本当なのでしょうか？
元・水戸泉こと現・錦戸親方は、引退後の２００２年に莫大な借金をして「錦戸部屋」を創設しました。今も２億５０００万円の借金を抱えおり、相撲部屋の２階にある自宅で新婚生活を送っています。
現在、錦戸部屋で稽古をする力士はわずか３人です。しかし、記事の内容は完全な事実ではないと水戸泉さんは言います。
実は相撲部屋は、弟子の数に応じて相撲協会からもらえる支給金が主な収入です。約１５人の弟子がいて、ようやく経営が成り立つと言われているため、最近は毎月のように赤字が出ています。さらに、錦戸部屋を建てたローンが毎月１４０万円もあり、自らの給料や貯金を切り崩し、地方遠征費や食費に当てています。
現在、水戸泉さんの腎臓は機能が１０％以下になっており、体内の老廃物が排出できない末期状態です。実は数年前から肝臓が悪く、２０１６年６月に障害者１級に認定され人工透析治療を開始。週に３回３時間の治療を行っています。人工透析を始めたことで体調がすぐれない日もあり、やむなく稽古を休むこともあると言います。
水戸泉さんと妻・友葵子（ゆきこ）さんが出会ったのは２０１３年の錦戸部屋主催のパーティーでした。友人に誘われて参加した友葵子さんはお互いの仕事の話で意気投合。デートを重ねていくようになりました。
友葵子さんは幼い頃から音楽にうちこみ、バイトをしながらプロのソプラノ歌手になりました。水戸泉さんはひたむきに夢を追う友葵子を見て恋に落ち、友葵子さんも相撲に真摯に向き合う水戸泉さんに惹かれていきました。そして２年の交際を経て２０１６年２月に結婚。１０００人を超える来賓を迎え各界からも温かく祝福されました。
水戸泉さんは、友葵子さんが女将と平行して歌手活動を続けることを前提に結婚しました。しかし、友葵子さんに対して関係者の目は厳しかったと言います。さらに、追い打ちをかけるように水戸泉さんの末期の腎不全が発覚。そして先月、週刊誌で女将に対するバッシング報道がされました。
朝７時、弟子たちが朝稽古を始めると同時に友葵子さんは洗濯や掃除などの家事をすませ、それが終わると弟子たちの練習を見学します。体調がすぐれず稽古に出られない時もある親方の代わりに、練習量の目安となる番数を毎日数えグラフにしていると言います。
そして稽古が終わると昼食作り。そして稽古終わりは弟子たちと積極的にコミュニケーション。時間が許せば弟子たちを近所の居酒屋に誘いだし、親方に言えない悩みを聞くなど少しずつ距離を縮めています。
そして時間をみつけてはソプラノ歌手としてトレーニングも行っています。バッシングの発端ともいえる派手な写真を並べたブログについては…
さらに、夜遊びや豪遊と疑われたのも、ほとんどが関係者との会合や打ち合わせでした。しかし、彼女にとってバッシングより大変なのが、末期の腎不全で苦しむ夫の体調管理です。
彼にとって生命線ともいえるのが妻が作る食事です。本を見ながら食材毎に栄養素を計算。さらに塩分を控えるため少量の低塩醤油で味付けします。また地方巡業で外食をする場合に備えて、食材の栄養素をまとめたノートを手渡しています。水戸泉さんが友葵子さんへの想いを手紙につづっていました。
最近少しやつれたね、大丈夫？こんな言葉しかかけられないけど、とても感謝しているんだ。慣れない女将業、また歌の仕事を頑張っている姿に申し訳ない気持ちでいっぱいです。お互いに欠点とか短所はあるんですけど俺が全力で守りますんでね。一緒に第二・第三の水戸泉を、そして水戸泉を越える力士を育てよう。得意の二刀流で。
否定する人も多い女将と歌手の二刀流ですが、２人は己が信じた夢に向かい夫婦二人三脚で歩んでいきます。
「爆報！ＴＨＥフライデー」
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