アザーコンプレックス(アザコン)とは人の評価が気になり過ぎること。誰でも周りがどう思っているのかと気になるものですが、他人の目を過剰に気にするあまり自分の人生を狂わせてしまうという人が増えているのです。
岡田眞澄の偽セレブ生活
今から8年前、食道がんでこの世をさった俳優・岡田眞澄さんといえば甘いマスクにダンディーないでたちでドラマに映画に大活躍。華やかなセレブのイメージそのものでした。ところが、長男・岡田眞善さんによると、実際の岡田家の生活はセレブとは程遠い切り詰めた生活だったと言います。
しかし、そんな生活を俳優・岡田眞澄としては表に出すことが出来なかったため、愛車の軽自動車で仕事先の近くまでいき、途中から高級ハイヤーに乗り換えて劇場入りしていたそうです。さらに、別荘を買った岡田眞澄さんは眞善さんの大学の友達を勝手に別荘に集め、岡田眞澄の理想の家族を周囲にアピールしようとしました。
実は眞善さんが大学生の頃には岡田眞澄さんはほぼ家に帰らず、家にお金も入れていませんでした。バイトをかけもちして眞善さんは自力で大学に通っている状態でした。世間にはセレブで良い父親の岡田眞澄のイメージを貫きたいという思いは離婚の時もでした。岡田眞澄さんは自ら家を出て行ったにも関わらず、妻が出て行ったことにしたのです。
ママ友に合わせて見栄やウソ 偽セレブの落とし穴
35年ローンで高級住宅地に夢のマイホームを手に入れた美和さん(38歳)ですが、やっとできたママ友はセレブばかり。周りの雰囲気においつかないといけないとブランド品を買いまくりました。さらには、自分が帰国子女だったと見栄をはり、バレないようにするために英会話学校にも通うことになりました。
ところが、嘘がバレてしまいママ友たちは去っていき、残ったのは200万円以上の借金でした。美和さんがこうなったきっかけはママ友に「その服お気に入りなんだね」と言われたことでした。この言葉に美和さんは「毎日同じ服でお金かけてないってこと?」と感じてしまったのです。
「いいね!」が欲しい!ネット世界のリア充で家庭崩壊
41歳の中村広子さん(仮名)はブログの更新にハマっています。「いいね!」をもらうたび自分が認められているようで、どんどん夢中になっていきました。評価が少ないことにあせった広子さんは、人気ブログをチェック。すると、海外からのお取り寄せ記事に沢山の「いいね!」が付いていることに気づきました。
そこで、広子さんは海外の商品を取り寄せブログにアップするように。しかし、ブログに夢中になりすぎ家事を放棄。莫大なお金も使い込んでいました。夫から突きつけられたのは離婚届でした。
広子さんがこうなってしまったきっかけは、友人から「自分の時間があるってうらやましい」と書き込まれたことでした。これを広子さんは「専業主婦って退屈そうってこと?」と受け止めてしまったのです。
アザーコンプレックスチェック
- メールが来ると忙しくても即返信
- 落とし物を拾ってもらったら「ありがとう」より「ごめんなさい」と言う
- 風邪でもないのにマスクで出かけると落ち着く
アザコンにならないためには
自分の価値や自分を認めていくことが足りないため、人の評価に頼ってしまうのです。自分の良いところや出来ているところを認めていくことが大切です。寝る前に自分がやって出来たことを5つ書くのもオススメです。
「ノンストップ!」
アザーコンプレックス ~人の目が気になりすぎる症候群~
この記事のコメント