シェイクスピアの墓の謎|世界まる見え!

日本テレビの「世界まる見え!テレビ特捜部」でシェイクスピアの墓の謎について放送されました。

 

「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」など多くの傑作を生みだした天才劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、1616年に52歳で亡くなると生まれ故郷イングランドにあるホーリー・トリニティー教会の床下に埋葬されたと言います。その墓には「我が骨を動かす者に呪いあれ」と刻まれています。この恐ろしいメッセージが意味するものとは何なのでしょうか?

 

2016年、初めて墓の科学的調査が行われました。シェイクスピア一族の墓は5つ並んでいますが、なぜかシェイクスピアの墓石だけ小さいのです。あまりに小さいため立った状態で埋葬されたという人や、墓石が壊され半分持ち去られたという人、またここに遺体はないという人までいます。地中探査レーダーでスキャンしたところ、地表から90cmのところに布の塊のようなものが5つあることが分かりました。おそらく中に一族の遺体があるものと思われます。そして深さ90cmとは、普通では考えられない浅い位置だと言います。布の大きさはみな同じくらいで、膨らみ具合から祭壇に足を向けて横たわっていることも判明しました。では、なぜシェイクスピアだけ墓石が下半身部分にしかないのでしょうか?

 

実は19世紀のヨーロッパでは有名人の頭蓋骨を盗みコレクションしたがる輩がいたと言います。モーツァルトやハイドンの頭蓋骨も実際に墓から盗まれています。シェイクスピアの頭蓋骨も盗まれたのでしょうか?当時、若い外科医がパーティーでシェイクスピアの墓を暴き頭蓋骨を持ってこられるかという賭け挑戦するという小説が出版されていました。主人公は賭けに勝つため仲間を引き連れシェイクスピアの頭蓋骨を盗み出したと書かれています。もちろんこれはシェイクスピアの人気にあやかった小説ですが作り話にしては腑に落ちない点があると言います。小説には「外科医たちは墓を90cm掘り返した」と書かれています。なぜそんな浅い場所に遺体が埋葬されていたと書いたのでしょう?そして、その深さは調査で判明した遺体の位置と一致します。

 

小説が出版された4年後、続編が発表されています。続編ではシェイクスピアの頭蓋骨を盗んだ若い外科医は今度をそれを墓に戻そうとしますが、できずに近くの教会の納骨堂に置いてきたと書かれています。実はイギリスには納骨堂が沢山あり、埋葬された後も新しい死者が出ると古い墓は掘り返され遺骨が納骨堂に移されることも珍しくなかったと言います。「我が骨を動かす者に呪いあれ」というメッセージはシェイクスピアが死後、遺骨を納骨堂に移されるのを阻止するために刻まれたという見方もできるのです。

 

小説に出てくるシェイクスピアの頭蓋骨が置かれたという教会はビオリー教会であることが分かりました。納骨堂には一体だけ胴体のない頭蓋骨が見つかりました。スキャンして復元してみると、70代の女性のものであることが判明。シェイクスピアのものではありませんでした。

 

改めてシェイクスピアの墓のスキャンデータを調べると、頭が入っているはずの部分はなぜか四角い枠組みで囲われていることが分かりました。想像力をかきたてるシェイクスピアの墓の謎はいまだ解明されずにいます。




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