1983年4月、大学院生のジェームズ・セビニーがカナディアン・ロッキーへ登山をしていた時、大きな雪崩におそわれ遭難しました。ジェームズは数時間後に意識を取り戻したものの背骨、両腕を骨折し友人は死んでしまっていました。意識は朦朧とし、死を意識した瞬間、見えない存在を感じたと言います。
その見えない存在は「諦めてはいけない!がんばりなさい!」と声をかけてきました。さらに、その見えない存在はキャンプまでの道のりも指示してくれました。そしてジェームズさんは見えない存在により無事に生還を果たしました。
実はこの見えない存在に助けられたのはジェームズさんだけではありません。宇宙ステーションの乗組員や、海難事故、南極探検隊など死と隣合わせになり生還した人に見えない存在に遭遇した人は少なくないのです。
この謎の存在は「サードマン現象」というもの。この見えない存在が見えるのは高山病などの一種である脳浮腫が原因とも言われています。
しかし、脳科学者の篠原菊紀さんによると脳浮腫や低酸素状態など病的な状態でなくても、真っ暗闇の場所で「お化けが出るよ!」と言われているような所に行くと妙な存在を感じたりすることは当たり前に起こることだそうです。
アメリカの脳神経外科医ワイルダー・グライヴス・ペンフィールドは、てんかん患者を治療するために意識のある被験者の頭蓋骨を切り開き、脳のどの部分を切除すれば機能が回復するか試験をしました。ペンフィールドはこのとき電気で側頭葉を刺激すると被験者が「自分の身体が浮かびあがる」「魂が肉体から離れていく」という感覚におそわれることを偶然つきとめました。
このように人間は極限状態に陥った時、側頭葉に何らかの刺激が加わり脳の誤作動によりサードマン現象が生じたのではないかと考える学者もいるそうです。
「奇跡体験!アンビリバボー」
生死分けた脳の超常現象
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