本来は困っている人を守るための生活保護ですが、一部には働き盛りなのにカラオケやゲーム三昧の受給者まで存在しています。
全国で最も生活保護受給者が多い大阪市。その数は何と14万8000人以上。実に18人に1人が保護を受けている計算になります。
そもそも生活保護制度とは、高齢・疾病・障害・母子家庭などの生活困窮者が主な対象者です。ところが、2年程前からそれ以外の受給者が急増する異常事態となっているのです。
新たに失業などをきっかけに生活保護受給者になった人たちと面談をしているのは、大阪市の就労支援スタッフです。根気強く再び働き始めるように促しますが「月収20万円以上の正社員でなければ働きたくない」と言う60歳の男性。
ロビーで面談の順番を待っていた19歳の男性も去年から生活保護を受け始めました。高校卒業後、印刷関係の工場に就職したものの3ヶ月で退職。就労支援スタッフがパソコンの資格を取って仕事を探すように促しましたが、勉強が苦手といって断っていました。
2年前、Jチャンネルのスタッフは浜松市で工場の派遣切りにあい路上生活を強いられた30代の男性たちの取材をしていました。現在彼らがどうしているのか消息をおっていました。
路上生活をしていた一人の大橋さん(36歳)は、現在生活保護を貰いワンルームマンションに住んでいます。住宅扶助3万7600円、生活扶助7万6170円、合わせて11万3770円が毎月支給されています。
大橋さんは朝9時に起床しテレビゲームを開始。そのまま4時間以上ゲームをしていました。
大橋さんはこの2年半、短期間のアルバイトをした以外ほとんど仕事をしていません。気がついたときには求人誌を読んでいるというのですが、なんだかんだ理由をつけて働く気はないようです。
午後8時にマンションを出て近所のコンビニへ。たばこ4箱(1760円)を購入。もちろんこのタバコの購入費も生活保護費から出ています。
続いて2年間路上生活をしていた男性のもう一人である吉田さん(32歳)のもとへ。吉田さんも生活保護を受けて仕事はしていません。吉田さんは新聞配達をしようと思っていると言っていました。「免許がないので、とりあえず原付きの免許を取る」と言っていましたが、原付なら約7000円の費用で試験に合格すればその日のうちに免許を取ることも可能です。しかし吉田さんは「違うことにお金を使っちゃう」「原付き免許の問題集をやってもなかなか合格ラインにいかない」といろいろ理由をつけていました。
吉田さんは1日のほとんどを音楽を聴いて過ごしています。大型のスピーカーやアンプも最近購入したのだそう。これらも、もちろん生活保護費から買ったものです。
夜9時に大橋さんと吉田さんは連れ立って外出しました。行ったのはカラオケ。カラオケには月に2回くらい行くのだそうです。この日は朝の9時まで歌い続けていました。
そして2人は1時間後に待ち合わせて再び合流しハローワークへ。月に1~2回連れ立ってハローワークに行っているそうです。
大橋さんの希望の飲食店の正社員の募集があり、その日に面接が出来るというのに大橋さんは断っていました。実は大橋さんも吉田さんも生活保護受給者になってからの2年間ただの1度も就職の面接を受けていないのです。
次に向かったのは区役所。月に1度、求職活動の報告などを行うことになっているのです。大橋さんはせっかくの面接のチャンスを自分から断ったことを話しませんでした。担当する職員は彼らのようなケースでも強引に仕事に就かせるのは難しいといっていました。
現在、生活保護にさかれている予算は年間で3兆5000億円弱。その4分の3を国が、残りの4分の1を地方自治体が負担しています。
「スーパーJチャンネル」
追跡!あきれた受給者の仰天実態
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