小林孝至は今…メダリストの賞味期限は4年?|爆報!THEフライデー

1988年のソウルオリンピックで男子レスリングに出場した小林孝至(こばやしたかし)さんは、身長は150cmと小柄ながら背筋力200kgオーバーのパワーを武器に並みいる強敵を次々と倒し金メダルを獲得しました。

 

さらに、小林孝至さんが一躍有名になったのはオリンピックが終わった帰国直後。何と小林孝至さんは大事な金メダルをパーティーの帰り道に上野駅の公衆電話に置き忘れたのです。親切な人の届け出でメダルは無事に戻ったものの、前代未聞の珍事件で世間を騒がせ連日マスコミに取り上げられました。

 

そんな小林孝至さんは今、「メダリストの賞味期限は4年」と過激な主張をしていると言います。そこには、金メダリストになったゆえにマスコミに踊らされた小林孝至さんの実体験がありました。

 

金メダルを獲得し、一躍時の人となった小林孝至さん。それを機に大手飲料メーカーの平社員だった小林孝至さんは大出世。25歳にして課長代理に。それまで280万円だった年収も680万円にアップ。その金で小林孝至さんはマンションや車を購入しました。

 

2年目には私生活にも嬉しいメダリスト効果が。有名になった小林孝至さんのもとにはファンレターが殺到。ついには人気に便乗したマスコミが花嫁を大々的に募集する企画まで登場。そのかいあってかこの年、4歳年下の妻のぞみさんと結婚。一人娘も授かり幸せな家庭も築きあげました。

 

しかし3年目に入ると環境に変化が。この年、現役を引退した小林孝至さん。すると、徐々に講演会などの仕事の依頼が減少。人気低迷に焦った小林孝至さんはバラエティ番組へ進出。金メダリストのプライドを捨て、体を張って注目が自分に集まるよう頑張りました。

 

しかし、そんな努力もむなしくブームの終わりを告げる4年目が訪れました。そのきっかけは1992年に開催されたバルセロナオリンピックです。この大会で日本には新しいメダリストが次々誕生。そしてマスコミの目はニュースターに集まり、小林孝至さんの存在は一瞬で忘れ去られました。

 

その影響は仕事にもあらわれました。以前なら、金メダリストの小林といえば取れた仕事も断られるようになり、営業成績が悪化。そして居場所がなくなった小林孝至さんは2003年、40歳の時に会社を退職しました。

 

そんな小林孝至さんは今、整骨院を開いています。43歳で専門学校に通い始め、若者に混じり3年間猛勉強をして資格を取得。9年前、三郷市に「元気堂整骨院」を開業しました。現在の月収は25万円だそうです。そしてレスリング界でも大学レスリングの監督として指導はもちろん選手の体もサポートしています。

 

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あのメダリストは今…大追跡SP

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