2007年4月、都内に住む一人の主婦が脱税の罪で起訴されました。隠していた所得は4億円。主婦の名は池辺雪子(いけべゆきこ)、通称キモノ・トレーダー。しかし、当時一切顔を明かしていなかったため謎が謎を呼びました。
金に踊らされた天国と地獄
1998年、FX取引が日本で解禁されました。最大、自己資金の500倍ものお金を運用することが可能だったため、元手の少ない主婦でも1億円長者が誕生しました。
当時、3人の子を持つ主婦だった池辺雪子さんも、その甘い誘惑にかられFX取引を始めました。元手は将来のために貯蓄していた650万円。
その後、わずか4年間で4億円の利益を上げ、この世の天国を満喫していました。
あるミスで億万長者から転落
2006年12月、国税局の強制調査が。隠し金を探しだすためでした。家の中を調べられ、全ての通帳も押収されました。さらに、夫の勤務先にも強制調査が。さらに、郵便物や公共料金表など紙類は全て押収されました。
一体なぜ池辺雪子は国税局に踏み込まれたのでしょうか?
当時、FX取引の利益に対する税金は法の整備が整っておらずグレーゾーン。池辺雪子さんは、万が一のことを考え税務署に申告したものの、その翌日に国税に摘発されたと言います。
3か月に及ぶ調査の末、4億700万円の対する追加の支払額は3億1900万円でした。
投資セミナーのカリスマ講師に転身
脱税で全てを失った池辺雪子さんですが、事件後に投資家から儲けのテクニックを教えて欲しいというオファーが殺到。現在は会員数1000人を誇る投資セミナーのカリスマ講師として働いています。
「爆報!THEフライデー」
この記事のコメント