きっかけは２０１１年９月、当時６８歳の大物俳優Ｔの再婚報道でした。この時、週刊誌にＴとの不倫関係をタレコミした女社長が尾台あけみ（おだいあけみ）さんです。
尾台あけみさんは、その美貌をいかし高級料理店の美人女将として働く一方、テレビドラマの劇用車を手配するコーディネート会社を経営。才色兼備のやり手社長として度々テレビにも出演し、芸能界でも知られた存在でした。
そんな尾台あけみさんが突然Ｔとの１０年間の不倫関係を暴露。肉親の結婚式へ夫婦同然で出席するなど、事実婚状態であったことを洗いざらいぶちまけました。そして婚約不履行で民事提訴。慰謝料の請求額は５５００万円。大スキャンダルを巻き起こしました。
尾台あけみは今…
現在６０歳になった尾台あけみさんは、都内の賃貸マンションで生活しています。騒動後は独身を貫き３２歳の息子と二人で借金を返済しながら暮らしていると言います。
実は、尾台あけみさんは自らタレこんだ騒動をきっかけに転落。仕事、金、人間関係すべてを失っていました。
尾台あけみの転落人生
１９５６年、尾台あけみさんは千葉県で生まれました。実家は２００年続く由緒正しいお寺。２５歳でイラストレーターと結婚。息子・未来さんをもうけるも１５年後に離婚。以来、シングルマザーとして昼はドラマの劇用車を手配する会社を経営、夜は京料理店の雇われ女将として働き、女手一つで我が子を育ててきました。
そんな彼女の人生に４４歳の時に転機が訪れました。それが重厚な演技で知られる俳優Ｔとの出会いでした。報道によれば、出会ってすぐに結婚を誓い合う仲になり、事実婚状態を１０年間続けたと言います。
しかし２０１１年９月、突然Ｔが別の女性との再婚を発表。それは尾台あけみさんにとって寝耳に水の出来事でした。
尾台あけみさんは掟破りの行動にでました。５５００万円の慰謝料請求裁判を起こし、それを有利に進めるために選んだのがワイドショー出演でした。ワイドショーで全てをぶちまけ世間の同情を得ることで裁判を有利に進めるのが尾台あけみさんの狙いでした。
しかし、いつしか彼女の行動はあらぬ方向へ。尾台あけみさんはこの騒動で上げた知名度を利用し、バラエティ番組へ次々出演。さらにグラビアアイドルに混じって悪ふざけ。そしてついには５７歳でヌードグラビアも披露。すると、世間では次第に尾台あけみさんへのバッシングが。そして調子に乗った尾台あけみさんは一気に地獄へと突き落とされました。
収入ゼロ＆借金８５０万円
批判の声にも気付かず番組出演を続ける一方、雇われ女将として京料理店でも働いていました。すると、店には毎日５０件以上の嫌がらせの電話やメールが殺到。解雇されました。さらに、カーコーディネート業も客足が一気に引き、瞬く間に収入はゼロに。自ら起こしたタレコミ騒動で生活が一変してしまったのです。
さらに、身体にも異変が起こりました。特発性顔面神経麻痺を発症し病院へ。病院でパニック状態に陥り強制入院。心も身体も限界まで追い詰められていました。
職を失い収入がゼロになった尾台あけみさんは裁判費用やマンションの家賃が払えなくなり、気づけば借金が膨らんでいきました。その額８５０万円。
騒動から５年、借金返済で仕事に追われる尾台あけみさんの睡眠時間は１日４時間。今も経営しているカーコーディネートの営業回りを行っています。しかし、去年は仕事がない時が３～４ヶ月続いたと言います。
昼の仕事が終わると休む間もなく次の仕事へ。職場は居酒屋。かつてのような高級料理店ではありませんが、ようやく雇ってもらえました。現在は居酒屋で週６日、午後５時から８時間働いています。給料のほとんどを借金返済にあてていると言います。これがタレコミ騒動を起こした尾台あけみさんに待っていた厳しい現実です。
実家と絶縁
そして尾台あけみさんにはもう一つ、騒動で払った大きな代償がありました。タレコミ騒動がきっかけで実家から絶縁を告げられていたのです。兄の制止を振り切り裁判を起こしたため、兄に会わせる顔がなく騒動以来疎遠になっていると言います。
尾台あけみさんは兄に謝罪に行くことにしました。しかし、兄から撮影を中断するように言われてしまいました。本当に謝るなら撮影のタイミングではなく、自分で直接謝りに来いということでした。
敷居をまたぐことなく追い返された尾台あけみさん。しかし、兄の情けで両親の墓参りだけは許されました。
自らのタレコミによって想像以上の代償を払うことになった尾台あけみさんは、今もその報いを受け続けています。
尾台あけみさんは世間の信頼を取り戻すため、これからも地道に頑張り続けます。
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