宝塚歌劇団のサラブレッドと呼ばれた万理沙ひとみさんの家系は3代に渡るタカラジェンヌです。引退後は地元のダンススクールで指導を行っていました。
福知山線脱線事故
2005年4月、万理沙ひとみさんが35歳の時に福知山線の列車事故に巻き込まれてしまいました。当時、ダンスレッスンの先生をしていた万理沙ひとみさんは福知山線に乗ることはめったにありませんでした。ところが、友人から電話受付のアルバイトを手伝って欲しいと言われ福知山線で通勤することになりました。
それから2ヶ月が経った頃、福知山線脱線事故が起こりました。この日は普段の出勤時間よりも少し遅れていました。乗車して5分後、停止線から70m以上もオーバーラン。万理沙ひとみさんは、この電車は何かおかしいなと思ったそうです。
運行を再開した時には1分以上の遅れが。その遅れを取り戻すためなのか電車にいつも以上のスピードを感じていたそうです。そして、直線を抜け電車がカーブにさしかかろうとした瞬間、最悪の脱線事故を起こしました。
万理沙ひとみさんが乗り合わせていたのは3両目。救出された万理沙ひとみさんは病院に搬送され手術室へ。命に別状はなかったものの、大きな障害が残りました。以前のように歩くことは出来なくなり、踊ることも出来なくなりました。
さらに、PTSDにより金属音に過剰に反応したり、事故の恐怖から電車に乗れなくなりました。また、電車の音を聞くだけで呼吸困難になることもありました。仰向けで寝ていると自分に倒れこんできた乗客の記憶が蘇りました。
万理沙ひとみさんは精神安定剤を手放せなくなり、精神科への通院を余儀なくされました。そんな辛い状況でも必死にリハビリを続けました。
万理沙ひとみさんは事故と向き合うことで自分が変われると信じ、2012年4月25日に事故現場を訪れました。万理沙ひとみさんは自分が経験した脱線事故を伝えるため、講演会を開いています。
「爆報!THEフライデー」
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