世界屈指の人口密度を誇る島が、アフリカ・ケニアのヴィクトリア湖にあるミギンゴ島です。
ヴィクトリア湖は、世界で3番目に大きな湖で、面積は九州の1.6倍もあります。ミギンゴ島はヴィクトリア湖の東にあり面積は約2000㎡。サッカーグラウンドの半分ほどです。そこにぎっしりと建物をたて、人々は生活しています。
住んでいる人は現在ケニア人が約200人、ウガンダ人が約200人、合計400人。しかし、一番多い時は900人もいました。
島の建物はすべてトタンで出来ています。平均家賃は5000Ksh(約5500円)ですが、これは陸地にある普通の家の2倍もします。島にお店や美容院はありますが、ガス・電気・水道はありません。そのため携帯電話の充電屋さんがあり、ソーラーパネルで発電しています。
ミギンゴ島には毎日陸から物資が届きます。そのためお店は品揃えも豊富で生活に不自由はなさそうです。しかし、なぜ不便で狭いミギンゴ島に沢山の人が住んでいるのでしょうか?
ミギンゴ島に人々が集まるワケ
それはナイルパーチが獲れるからです。ナイルパーチはヴィクトリア湖に多く生息し、肉質もクセがない白身であることから食用として需要が高く、全世界に輸出されています。ナイルパーチは日本でも安くておいしいと人気があります。
ナイルパーチは、現在1kg当たり230~300Ksh(約250~330円)で取引されています。ミギンゴ島から沖合いに行けば行くほどナイルパーチが多くとれるため、ミギンゴ島はその拠点となり栄えているのです。
現在、島の住人の約4分の3が漁師とその家族。漁師が集まることで島の景気が良くなり、商売をしている人も潤います。そのため、より多くの収入を求める人でミギンゴ島は大人気なのです。
ウギンゴ島
ミギンゴ島のすぐ隣に、ミギンゴ島より大きなウギンゴ島がありますが、家もまばらで数十人しか住んでいません。
かつてウギンゴ島も約100人が暮らしていましたが、ケニア政府による規制でこの島での商売が禁止されてしまい、島の大半の住人が出て行ってしまったのです。
ピラミッド島
さらに、ミギンゴ島の近くにはもっと大きな島ピラミッド島もありますが、ピラミッド島には誰も住んでいません。それは、ピラミッド島が昔から悪霊が住むと人々に恐れられているからです。今まで一人も住んだ人はいないそうです。
こうして3つの島の中で一番小さいミギンゴ島が一番賑わっているのです。
しかし、今ミギンゴ島に住む人たちには深刻な悩みがあります。それはナイルパーチの漁獲量が下がっていること。原因ははっきり分かっていません。
島民はかつての半分400人ほどになりました。島の人たちは、以前のようにナイルパーチが大漁に獲れることを願っています。
「ザ!世界仰天ニュース」
人々が集まりすぎる島
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コワーーーピラニット島