2014年4月11日、佐野実(さのみのる)さんが糖尿病を悪化させ多臓器不全で亡くなりました。
佐野実さんといえば、あまりに厳しい指導からつけられた異名は「ラーメンの鬼」でした。弟子だけではなく客にも厳しく、ラーメンの香りが分からなくなるからと香水禁止、麺がのびるからと私語禁止の張り紙が。
そんな佐野実さんの息子が今、愛媛県今治市でイタリアンの鬼になっていると言います。
佐野実の息子は今…
佐野実さんの長男・佐野大介(さのだいすけ)さんが営むお店が「ピッツェリアアウストロ」です。2年前に妻・千香子さんの実家がある今治市でイタリアンのお店をオープンさせ夫婦二人三脚で切り盛りしています。連日お店は超満員。私語厳禁ではなく楽しく食事が出来ます。
お店の看板メニューは桜鯛と自家製カラスミのタリオリーニ。実はこのパスタにはラーメンの鬼・佐野実さんの教えが受け継がれていると言います。それは手打ち麺。
実は大介さんはイタリア料理店をオープンする前、父のお店「支那そばや」で3年間修行。徹底的に麺の大切さを教えられたと言います。そして修行を終えた大介さんに佐野実さんは「俺はラーメンを極めるから、お前はイタリアンを極めろ」と言ったそうです。
以来、大介さんはその言葉を胸に父の麺にも負けない手打ちパスタを作るべく努力を積み重ねてきました。
しかし、2014年4月11日、息子のパスタを食べる前に佐野実さんは亡くなりました。それでも佐野実さんが人生をかけて注いだラーメンの魂は、形をかえ息子に受け継がれています。
「爆報!THEフライデー」
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