政治家の井脇ノブ子(いわきのぶこ)さんは、日本の教育改革を目標に掲げ、教育者として青少年の育成に力を注ぎ、これまで3つの学校を設立しました。さらに、航海を通して体験学習する「少年の船」で約5万人を指導してきました。
人生の全てを教育に捧げてきた井脇ノブ子さんの裏には、今まで語られなかった壮絶な事件がありました。
井脇ノブ子さんは昭和21年、大分県南海部郡鶴見町(現・佐伯市)で漁師で厳格な父親と農業をやりながら家を守ってきた母のもとに生まれました。井脇家は9人兄弟の大家族。決して裕福ではないけれど、笑顔が絶えない幸せな日々を送っていました。
兄が殺人容疑
ところが、井脇ノブ子さんが小学4年生の時、井脇家の次男が殺人犯として逮捕されてしまいました。
次男は出稼ぎに出ていて静岡県清水市にいました。知らない人がケンカをしているところに遭遇し、とめに入りましたが急所を蹴られて気絶。その間に服を着せ替えられ殺人犯に仕立てられてしまったのです。
両親は息子の無実を信じ全財産をかけて裁判にいどみました。しかし、冤罪を証明するための裁判は決して甘いものではありませんでした。
井脇ノブ子さんは苦しい家計を支えるため、海に潜りアワビやサザエを獲って売っていたそうです。井脇家が困ったのは経済的なことだけでなく村人からの差別もあったと言います。
差別
井脇ノブ子さんと母親は小学校6年生の修学旅行のため、担任教師にお金を貸して欲しいと頼みに行きました。しかし、教師は教育者とは思えない暴力的な振る舞いをし「殺人犯の妹にお金なんて貸せるわけねえだろ」と言ってきました。その夜、泣いたことのなかった井脇ノブ子さんは泣きました。
そんな娘の姿を見た両親は3人で自殺することを決意。しかし、村人に発見され一命を取りとめました。
この苦しさを忘れてはいけないと母は井脇ノブ子さんに「大きくなったら人を差別せん教育者になってな」と思いをたくしました。助かった命を差別のない教育のために使うというのが井脇家の執念となったのです。
兄の無実が確定
自殺未遂から2年後、真犯人の自首により兄の無実が確定しました。
そして家族は井脇ノブ子さんを立派な教育者にするために邁進することを決意。しかし、この家族の強すぎる想いが一人の女性となった井脇ノブ子さんに重くのしかかりました。
許されなかった結婚
28歳になった井脇ノブ子さんに彼氏が出来ました。相手は井脇ノブ子さんと同じ教育者を目指す男性。同じ夢を持つもの同士、2人は急速に惹かれ合い結婚を決意しました。
女性としての幸せをつかもうとしていた井脇ノブ子さんですが、母に報告すると「立派な差別せん教育者になれって言ったはずだ。結婚はしなくていい、止めなさい」と言われてしまいました。立派な教育者になるという十字架を背負わされた井脇ノブ子さんに結婚は許されなかったのです。
考え抜いた井脇ノブ子さんは母をとり彼氏と別れることにしました。その日から井脇ノブ子さんは断髪し、ズボンを履くようになりました。
こうして戦う女・井脇ノブ子が誕生したのです。現在67歳、今もなお彼女は理想の教育制度達成のため日々奮闘しています。
「嵐を呼ぶ!あぶない熟女~上半期お騒がせ芸能人!全員ぶった斬り~」
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水ダウから来ました