中性脂肪を減らすイヌリン 多く含まれている野菜は?|たけしの家庭の医学

東邦大学医学部の弘世貴久(ひろせたかひさ)先生によると、中性脂肪が高い患者さんの多くは薬だけでは改善できないと言います。

中性脂肪が増える原因

炭水化物や甘い物など糖質の摂りすぎです。糖質は本来、私たちが生きていくのに欠かせない大事なエネルギー源ですが、加齢による筋肉量の低下などにともないエネルギーとして消費できなくなった余りが中性脂肪として血液中にあふれてしまうのです。その結果、体中の脂肪が増えてしまったり、脂肪肝に。

そんな中性脂肪の最大の難点は、体に溜まりやすく、一度溜まるとなかなか減らしにくいこと。

中性脂肪を効率よく減らしている町

徳島県の美馬市脇町は中性脂肪を効率よく減らしている町だと言います。秘密はキクイモです。キクイモとは、キク科に分類されるゴボウなどの仲間。全国的にはあまり流通していませんが、脇町のスーパーではキクイモの姿を見ることができます。

イヌリンが中性脂肪を減らす

キクイモには水溶性食物繊維の一種であるイヌリンが含まれています。イヌリンが体の中に入り、水分と混ざりあうことでトロトロのゼリー状になります。水分と混ざったイヌリンは糖を包み込みます。すると、多くの糖質が吸収されず大腸へ。また、小腸に残っている糖はゆっくりと吸収されるので中性脂肪になりにくいのです。

大腸に運ばれたイヌリンは腸内細菌のエサとなります。しかも、悪玉菌のエサにはならず善玉菌だけのエサになるのです。善玉菌が作ってくれる物質が、肝臓に働くと中性脂肪が作られるのを抑えてくれます。

イヌリンはどんな野菜に多く含まれている?

イヌリンは野菜類に多く含まれていると言われていますが、どの野菜にイヌリンが多く含まれているかは研究途中だと言います。番組では、どんな野菜にイヌリンが多く含まれているか調査していました。

お手頃野菜イヌリン量ランキング

1位:ニンニク 12.5g(100g中)
2位:ゴボウ 5.4g
3位:タマネギ 4.3g
4位:アスパラ 2.5g
5位:レンコン 0.1g
    かぼちゃ 0.1g
   ヤマイモ 0.1g

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