最新科学でひもとく歴史の謎|サイエンスZERO

最先端技術でピラミッドを透視せよ!

透視に使用する装置がとらえるのはミューオンという素粒子です。ミューオンは、宇宙線が地球の大気と衝突することで生まれ、地球に降り注ぎます。

 

ミューオンは非常に小さいため人体はすり抜けますが、コンクリートなど密度の高い場所にぶつかると一部が遮断されます。つまり、ピラミッドの途中に空間があると下まで到達するミューオンの数が変わるのです。

 

装置は内部まで降り注ぐミューオンを検知。その記録を解析することでピラミッド内部の空間の存在を明らかにすることができるのです。

 

数か月にわたってピラミッドに降り注ぐミューオンを観測し続けました。そして、謎の空間が発見されたのです。詳細な解析の結果、長さは約30メートル、200人乗りのジェット機ほどの空間があることが明らかになりました。

 

謎に包まれた鉄の起源

ハットゥシャ遺跡は、3700年~3200年前に存在したヒッタイト帝国の首都です。ハットゥシャ遺跡には鉄の起源という謎があります。

 

ヒッタイト帝国は鉄製の武器を使ってエジプトと衝突するまで大きくなりました。しかし、ヒッタイト帝国は軍事大国だったはずなのに鉄の武器があまり見つかっていません。

 

意外なところから3000年前の鉄を発見!

証拠の残らない鉄が意外なところに隠れていました。

 

岡山市立オリエント美術館には、約3000年前に現在のトルコ周辺で作られたと考えられる青銅の剣があります。鉄と違って青銅はボロボロにならず残っています。折れた柄の断面に青銅とは異なる金属が見えます。そこには磁石がくっつきます。美術館に収蔵されている11本の青銅の剣のうち、8本もの柄に磁石がくっつきました。

 

SPring-8(スプリングエイト)ではエネルギーが大きいX線を狭い範囲に大量に当てられるため、高精細な剣の内部構造を見られます。柄に強力なX線を当てると、内部構造が見えてきました。

 

鉄は剣先に向かって広がっていることがわかりました。考えられるのは、剣が作られた時は鉄の刃がついていたということ。しかし、空気に触れる鉄の刃は錆びて朽ちてしまいます。その後、何者かによって青銅の刃につけ変えられ、鉄が柄の内部だけに残っていたのです。

 

他の博物館の収蔵品も合わせ、鉄が入っている青銅の剣を30本以上調べたところ、思いもよらない事実が明らかになりました。

 

調べた剣のルーツを地図で見てみると、柄の内部構造が地域的に2つのグループに分かれました。外見からは鉄が入っていることが分からないため、このような剣は世界中の博物館に眠っている可能性があります。

 

鉄がどのように使われ、どうやって拡散したのか、その解明の手掛かりを手にしたことで、今後鉄の起源に迫れるかもしれません。

 

圧痕から大発見!縄文人は〇〇をしていた!?

八ヶ岳の麓にある遺跡から、縄文人のイメージを覆すような発見がありました。

 

山梨県埋蔵文化財センターの中山誠二(なかやませいじ)所長は、地域に眠る縄文土器を10年以上20万個も調べてきました。その結果、中山さんは不思議なことに気づきました。

 

大豆が時代を経るごとに巨大化しているのです。なぜ、このような変化がみられるのでしょうか?

 

他のものより、ほんの少し大きなツルマメが縄文人によってえらばれてきた結果、4000年かけて大きくなったと考えられます。縄文人は身の回りの植物を集めるだけでなく、自ら種をまいて収穫するという栽培を始めていたのかもしれません。

 

「サイエンスZERO」
見えないモノを見る!ひもとかれる歴史の謎

コメント