再雇用後の現実|とくダネ!

フジテレビの「とくダネ!」真相チェイス!直撃御免で再雇用後の現実について放送されました。60歳以上を超えても働き続けるシニア社員の数が増え続けています。厚生年金の受給開始年齢が65歳へ段階的に引き上げられていることをうけ、2012年に高年齢者雇用安定法が改正されました。定年退職すると年金の受給開始まで収入がなくなってしまうため2013年4月から希望者全員を65歳まで雇用する対策をとるよう、企業に義務付けられました。しかし、そこには厳しい現実があります。

 

週5日勤務で給料6割ダウン

神奈川県に住むAさん(62歳)は2年前に定年退職し、再雇用され一年ごとに契約更新する嘱託社員になりました。Aさんは長年ボイラーや電気設備などの保守点検を担当。再雇用後も同じ業務を行い勤務時間も同じ週5日、午前7時~午後5時まで。しかし、唯一変わってしまったのが給料。定年前、Aさんの月収は手取りで24万7000円ありました。ところが、再雇用後は16万7000円にまでダウン。約6割も減ってしまったのです。東京都産業労働局の調査によると、賃金の額が定年前と同じケースは9.6%に過ぎず、最も多いのが6~7割未満です。しかし、例え給料が大幅に下がったとしてもその条件を飲むしかないのが現実です。

 

仕事は資料作り 突然の解雇

都内に住む松下昌孝さん(61歳)は製薬会社へ派遣され長く営業マンとして駆け回っていました。去年7月に定年退職し、契約社員として再雇用されました。しかし、与えられた仕事は自宅勤務での資料つくり。会社から渡された12冊の本を毎月1冊ずつ目を通し、ポイントをまとめるというものでした。週の終わりには作成した資料を会社に送付しましたが、チェックもされなかったと言います。そして今年6月、解雇すると言われてしまいました。現在、厚生年金の一部は61歳から受給することが出来ます。会社側は松下さんが61歳になるタイミングで解雇を言い渡したのです。松下さんは会社と話し合いを続けていますが、法的な条件を満たせば解雇することは可能なのです。

 

再雇用者と現役社員との関係

タニタにはシニア社員と若い社員との摩擦をなくす工夫があると言います。横内富義さ(64歳)は、かつて本社3階にあるデザイン部門の責任者をしていました。しかし、今出勤するのはタニタが再雇用者の受け皿として設立した派遣会社タニタ総合研究所です。希望者を全員転籍させ社員証や保険証も一新。別会社の社員として各部署へ配属することで定年前の意識をリセットさせる狙いがあると言います。