飲み込み力アップ物質「サブスタンスP」|名医とつながる!たけしの家庭の医学

テレビ朝日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で誤嚥性肺炎を防ぐ飲み込み力アップ物質について放送されました。

 

現在、日本人の死因第3位に浮上してきた肺炎の一種が誤嚥性肺炎です。肺炎患者のうち60代では約半分、70代以上では7割以上が誤嚥性肺炎だと言われています。放っておくと呼吸困難から死に至ることも多い恐ろしい病です。そんな急増する誤嚥性肺炎から身を守る重要キーワードが「飲み込み力アップ物質(サブスタンスP)」です。

 

誤嚥とは、飲み込む力の低下により食べ物などが気管に入ってしまう現象です。そんな誤嚥を繰り返すうちに、食べたものと一緒に肺の中に侵入した細菌が繁殖。結果、誤嚥性肺炎を引き起こし命を失ってしまう人が後を絶たないのです。では、一体なぜ飲み込み力は低下してしまうのでしょうか?実は、最近の研究で飲み込み力の低下を引き起こす詳しい原因が明らかになってきました。

 

最近の研究によれば、飲み込み力が落ちてしまった要介護患者さんの飲み込み力アップ物質の分泌を増やしたところ、飲み込み力が2~4倍も活性化。正常なレベルまで回復したというのです。飲み込み力アップ物質さえ増やすことができれば誤嚥性肺炎を恐れる必要はありません。

 

飲み込み力アップ物質(サブスタンスP)は全身の様々な神経にある神経伝達物質の一種で、痛みなどの情報を脳に伝えています。最近の研究で、サブスタンスPが多い人は嚥下機能が正常で、少ない人は嚥下機能が悪いことも分かってきました。そして今、サブスタンスPが減ってしまう大きな原因として脳の病の存在が分かってきました。

 

飲み込み力チェック法

人差し指と中指を喉ぼとけを上下に挟むように当てます。この状態で唾液を飲み込むと喉仏が人差し指を越えてから元の位置に戻ります。これを1回とカウントし、30秒で何回できたかで飲み込み力をテストします。6回以上できれば大丈夫です。5回以下は飲み込み力が衰えている要注意状態。中でも2回以下は誤嚥を起こしやすい危険レベルです。

 

飲み込み力を低下させる無症候性脳梗塞

脳梗塞とは、生活習慣などが原因でできた血の塊・血栓が脳の血管を塞いでしまう病です。血が通わなくなった脳は壊死を起こし最悪の場合、死に至ることもあります。血管の中でも特に細い血管が塞がれて起こるのが無症候性脳梗塞です。小さな無症候性脳梗塞ですが、最近の研究で誤嚥性肺炎を引き起こす飲み込み力低下を起こす原因になっていることが分かってきたと言います。

細い血管は比較的脳の中心部に近い場所にあります。脳の中心部はサブスタンスPの材料が作られている場所です。そのため、脳の中止部で小さな梗塞が起きるとサブスタンスPの材料が減少。その結果、サブスタンスPの量が減ってしまい誤嚥を起こしやすくなってしまうのです。

 

サブスタンスPを増やす効果が期待できる食材

唐辛子と黒コショウ
最新の研究によると、飲み込み力が落ちてしまった人にカプサイシンを1日4.5マイクログラム摂取してもらったところ、1か月で飲み込み力が約2倍活性化したと言います。通常、私たちがカプサイシンの入った食事を食べると、その辛み成分を喉の神経にいるサブスタンスPが感知しています。つまり、カプサイシンによる刺激を増やすことでサブスタンスPはより活性化し増加。結果、脳への神経伝達がスムーズになり飲み込む力もアップすると考えられるのです。黒コショウについても同様の結果が得られているそうです。


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