骨の老化防止ホルモン「メラトニン」で骨粗しょう症の予防・改善|名医とつながる!たけしの家庭の医学

テレビ朝日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で骨の老化防止ホルモンで骨粗しょう症の予防・改善について放送されました。

 

近年、高齢者を中心に急増しているのが転倒による骨折です。中でも最も注意したい骨折が足の付け根、大腿骨頸部と呼ばれる部分の骨折です。高齢者の足の付け根の骨折は年間17万5700件。日本のどこかで3分に1件の頻度で発生し、骨折した人の4割近くが元通り歩けない状態に陥っているのです。だからこそ、年を重ねても健康で健やかに過ごすためには転倒しない丈夫な骨を保つことが大切。そこで、そんな骨折から自分の身を守る重要ワードは「骨の老化防止ホルモン」です。

 

私たちの体の中では100種類を超えるホルモンが作られています。それらが正常に分泌されることで体の調子が整えられているのですが、そんな数あるホルモンの中で近年世界の様々な研究により、あるホルモンが多ければ多いほど骨折のリスクを下げ予防に繋がることが次々と分かってきました。

 

2015年、デンマークのオーフス大学病院が発表した論文では、骨の老化防止ホルモンを50代以上の20名の女性に1年間投与し続けたところ、大腿骨頸部の骨密度が平均2.3%アップしたと言います。その骨の老化防止ホルモンとはメラトニンです。

 

骨が生まれ変わる仕組み

骨の中には骨を壊す細胞と骨を作る細胞が存在します。骨を作る細胞はカルシウムとコラーゲンを使って骨に開いた穴を埋めます。こうして新しい骨に生まれ変わっていきます。1年間で約1割の骨が新しい骨に入れかわります。ところが、加齢によって骨の細胞のバランスが崩れて骨を壊す細胞が必要以上に活性化。すると、新しい骨作りが間に合わず骨が減ってしまうのです。

 

メラトニンが骨を壊す細胞の活性化を抑える!

メラトニンの骨の老化防止効果を世界で初めて解き明かしたのが東京医科歯科大学教養部生物学教授の服部淳彦(はっとりあつひこ)先生です。私たちの骨では、骨を壊す細胞と骨を新たに作る細胞が交互に働いています。服部先生はこのうちの骨を壊す細胞に注目しました。骨を溶かす物質は塩酸です。普段は破骨細胞が適量の塩酸を分泌して骨を溶かしていますが、これが活性化してしまうと過剰に塩酸を分泌して骨がボロボロになってしまうのです。活性化した破骨細胞を抑制する効果が期待できるのがメラトニンです。

 

メラトニンの骨の老化防止効果は宇宙で判明

宇宙から地球に帰還した宇宙飛行士は、骨や筋肉がやせ細り歩くことができない状態になります。無重力の宇宙では骨を作る細胞の働きが低下してしまうのに対し、骨を壊す細胞は活性化。2つの細胞のバランスが崩れてしまいます。そのため、わずかな時間で急速に骨が溶けてしまうのです。そこで、服部先生は宇宙空間でメラトニンによる骨の老化防止効果を試すことにしました。実験が行われたのは2010年5月15日に打ち上げられたアトランティス号。メラトニンと一緒に金魚のウロコをのせました。実は金魚のウロコは人間の骨とよく似た構造を持っています。そこで服部先生は金魚のウロコだけを入れた容器と金魚のウロコにメラトニンを入れた容器を宇宙ステーションに運び、メラトニンによって骨を壊す細胞の活性化が抑えられるかどうか試すことにしたのです。そして、メラトニンが骨を壊す細胞の働きを抑制することが証明されました。こうして、壮大な宇宙実験で証明されたメラトニンによる骨の老化防止効果は全世界に伝えられ、各国からメラトニンと骨に関する様々な研究論文が報告され始めています。

 

メラトニンは夜にしっかりと分泌させることが大切です。その分泌の鍵を握るのが「太陽の光」です。

 

メラトニンを十分に分泌させるポイント

1、光を浴びる時間帯
朝に浴びることが大切です。朝、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされメラトニンは約14~16時間後に分泌されます。逆に言えば夜11時ころ寝る人は朝7~9時の間に太陽光を浴びることで夜にしっかりとメラトニンが分泌します。

2、光を浴びる量
浴びる光の量は多いほど、メラトニンの量も多くなると考えられています。




コメント

  1. 夜の仕事なので、朝日は浴びれませんが、16時から、15分は、徒歩通勤ですので

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