マウイイワスナギンチャク 美しい水槽に潜む猛毒の恐怖|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で美しい水槽に潜む猛毒の恐怖について放送されました。2014年、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)がある症例を発表しました。美しいアクアリウムで人の命をおびやかすことがあるというのです。

 

2014年、アラスカ州アンカレッジの一軒のシェアハウスでそれは起こりました。住人3人が激しい咳とひどい頭痛、関節痛に襲われました。さらに飼っていた犬は嘔吐、猫も元気がありませんでした。前日、住民の一人が水槽の中身をバージョンアップしました。すぐにアラスカ州の機関に報告され水槽の周りを中心に調査され、マウイイワスナギンチャクが原因であることが分かりました。

 

マウイイワスナギンチャクは一見イソギンチャクのようですが非造礁サンゴと言われるサンゴの一種です。ハワイのマウイ島近海にだけ生息しており生息範囲は非常に狭いです。マウイイワスナギンチャクは非常に強い毒を持つことで知られています。その毒とはパリトキシン。ふぐ毒であるテトロドトキシンの50倍です。パリトキシンが体内に入ると主に筋肉痛、麻痺、痙攣などを起こします。重症の場合、心臓と肺の血管などの急速に収縮させ窒息するかのごとく人を死に追いやるのです。現在、パリトキシンの解毒方法はありません。

 

あの日、水槽に追加された生物の中のマウイイワスナギンチャクも含まれていました。しかし、マウイイワスナギンチャクは水の中にいる限りは人間に害を与えません。実は水槽に移そうとした時に何かのはずみでマウイイワスナギンチャクの破片が床に落ちたのです。マウイイワスナギンチャクは刺激を受けた時に自分の体を守ろうと大量の粘液を出します。この粘液に猛毒パリトキシンが多量に含まれているのです。床に落ちた破片から粘液が出て、粘液が乾燥するとパリトキシンが乾き粉末に。その粉が部屋の空調により舞い散り鼻や口から体内に入ったのです。幸いには毒の量が少なかったためルームメイトの2人は治療を受けて数時間後には回復。犬も猫もその日のうちに元気を取り戻しました。水槽のある部屋にいた男性も2日程入院しましたが大事には至りませんでした。

 

日本でも沖縄から伊豆諸島までイワスナギンチャクと呼ばれる生物は生息しています。それらも猛毒パリトキシンを持っていますが、毒の含有量はマウイイワスナギンチャクほど高くなく今まで重大な事故は引き起こしていません。




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