ネット私刑|とくダネ!

フジテレビの「とくダネ!」真相チェイス!直撃御免でネット私刑について放送されました。ネット上にあふれる「晒す」の文字。「晒す」とは気に入らない人物などの個人情報をインターネット上で不特定多数に公開することです。先月「まんだらけ」でも万引き犯とされる男性の顔を公開すると宣言。その是非をめぐり、大きな論争が起きました。顔写真を晒し、個人が個人に制裁を加える、いわゆる私刑がネット上で横行しています。

 

勝手に他人の顔を晒す

「無銭飲食されました。10名が席を立ち怪しいと思い見ていたら2名も静かに席を立ち逃走」と飲食店のアルバイト店員が独断でネット上に写真を公開。大学生が飲食代を払わずに逃げたと訴えていました。この情報が拡がったことで一人の身元が判明。その人物は大学生で、店に料金を支払い謝罪。停学処分になりました。さらに「路上喫煙者を晒すことは公共の福祉のために大いに推奨される」と路上でタバコを吸う人物の顔を掲載した人もいました。

 

男性写真を公開した女性を直撃

ある女性が「痴漢にあい警察呼びますよ!と叫んだら、私が妊婦だということに気づいてお腹を何発か殴って来ました。必ず見つけて訴えたいので拡散お願いします」と痴漢男性の顔写真を公開。この投稿を見た人たちは「どこにでもいそうなゲス顔だな」「生きてる価値がないからな」「こういう顔のジジイはろくなのいないな」など容赦ない言葉をあびせました。なぜ女性はネット上に公開したのでしょうか?「とくダネ!」では本人にコンタクトをとっていました。女性は妊娠8ヶ月、事が起こったのはこの夏、通勤中のことだったと言います。満員電車に揺られ身動きもとれない状態だったそうです。彼女によると左前方には50代くらいの男性が立っていたと言います。すると男が上半身をさぐるような肘の動きになったため、女性は「警察呼びますよ」といいました。すると男は「妊婦はおとなしく黙って家にいろ」と大きな声で言ってきました。さらに肘でお腹をついてきたと言います。女性は途中下車し、そのさい男の顔を撮影。その足で警察に向かったものの痴漢は現行犯でないと逮捕できないと言われてしまいました。そこで、彼女は男に罰を与えたいと顔写真をツイッターに公開。しかし、「撮影する暇あるなら捕まえろよ」「いかにもな親父つかまえて金とってんだろうな」など彼女を非難する書き込みの嵐が。そればかりか、自分や友人の個人情報まで晒されました。

 

許される?個人が個人を制裁

弁護士によると、特定できる写真をアップしただけで肖像権をめぐる訴訟になるリスクがあると言います。さらに「この人が犯人である」と言って犯人捜しをするのは違法と裁判所に判断される可能性が高いそうです。先月4日、滋賀県にあるゲームセンターで地元の中学生がゲーム機を蹴るなどの騒動を起こしました。彼らの行動に怒りを覚えた店員が、その後ろ姿を撮影。警告文とともに店に掲示しました。警告文には「あなた方の暴行により機械が一時的に停止し機会損失および一部部品の交換による費用がかかりました。警察に届け出を出してある上、あなた方の氏名なども判明しています」と書かれてありました。この警告文を見た人が撮影し、ネット上にアップ。地元では騒ぎを起こした中学生が特定されていました。しかし、実際はゲーム機の修理費用はかかっておらず、警察に届け出は提出されていなかったと言います。つまり警告文は誹謗中傷とともに事実と異なる情報を多くの人に伝えてしまったのです。