アトピー性皮膚炎の発症メカニズム&スキンケア法|あさイチ

NHK総合テレビの「あさイチ」でアトピー性皮膚炎の発症メカニズムについて放送されました。国の調査によると国民の約1割がアトピー性皮膚炎だと言われています。解説していたのは国立成育医療研究センターのアレルギー科医長、大矢幸弘さん。

 

アトピー性皮膚炎は大人になって突然なることもあります。東京・練馬区に住む高橋義武さん(40歳)はその一人です。幼い頃から皮膚のトラブルは経験したことがないという高橋さん。家族にもアトピーなどアレルギー症状に悩む人はいませんでした。しかし26歳の時、新婚旅行の帰りに突然顔に湿疹があらわれました。受診すると成人性のアトピーだと診断され、原因はストレスだと言われました。なかなか治らず病院を転々としました。その都度、処方される飲み薬や塗り薬でいったん症状は治まるもののすぐにぶり返しました。今は強くかきむしることによって、痒みに耐えるしかないと言います。

 

大矢先生によると、アトピー性皮膚炎になりやすい体質は治りませんが湿疹などはほとんどない状態にし、痒みを抑えることは治療で可能なのだと言います。アトピー性皮膚炎の原因は分かりませんが、悪化させる要因はたくさんあります。ペットや食べ物、ダニ・ホコリ、ストレス、大気汚染、汗・汚れなどです。

 

アトピー性皮膚炎の発症メカニズム

2006年にイギリス人のアトピー性皮膚炎患者の3分の1にフィラグリンというたんぱく質の遺伝子に変異が見られることが分かりました。フィラグリンは皮膚の防護機能を担っています。これによって謎とされてきたアトピー性皮膚炎発症メカニズムの一端が解明されたのです。

皮膚の最も外側にある角層にはダニや食べ物などの抗原の侵入を防ぐ役割があります。この機能を担っているのがフィラグリン。このフィラグリンに異常があると角層に綻びが生じます。バリア機能が十分に働かず抗原が侵入しやすくなるのです。侵入した抗原は抗原提示細胞に捕らえられます。異物とみなされるとリンパ球がかけつけて抗原を攻撃。すると皮膚に炎症が起こります。さらに刺激が繰り返されると、今度は肥満細胞が登場。かゆみ物質などを大放出し炎症が悪化します。この時、皮膚を掻いてしまうと角層のバリアは一層崩れてしまうのです。アトピー性皮膚炎発症メカニズムの一端が明らかになったことは世界中の研究者に衝撃を与えました。名古屋大学の秋山真志教授の調査では日本人のアトピー性皮膚炎患者の27%にフィラグリンの遺伝子変異を持っていることが分かったそうです。

 

アトピー性皮膚炎のスキンケア法

アトピー性皮膚炎の肌はバリアとなる角層が傷ついて黄色ブドウ球菌などの雑菌がつきやすくなります。こうした菌が体内に入り込んでしまうと、それが刺激となって炎症がさらに悪化してしまいます。そこで石鹸できめ細かい泡を作り菌を吸着させます。それをしっかりと洗い流して炎症を悪化させないようにします。これを繰り返す間に新しい皮膚が作られてバリア機能が回復してくるのです。あわ立てネットなどできめ細かい泡を作ったら、手でもむように洗うのがポイントです。入浴後は保湿することが大切です。




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