レム睡眠行動障害 激しい寝言や寝相の原因|ためしてガッテン

NHK総合テレビの「ためしてガッテン」でレム睡眠行動障害について放送されました。

久留米大学医学部神経精神医学の内村尚久さんによると、病的な寝言や寝相は決して珍しいものではなく50万人くらいの人がいるそうです。激しい寝言や寝相は夢と深い関係があります。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり90分周期があります。レム睡眠(浅い眠り)でもノンレム睡眠(深い眠り)でも夢は見ますが、見る夢が違います。レム睡眠の夢は物語性があり登場人物もハッキリしています。一方、ノンレム睡眠の時の夢はおぼろげなイメージでボンヤリしています。そして、歯ぎしりはノンレム睡眠の時にします。

 

フランスの脳神経生理学者ミシェル・ジュヴェ博士は睡眠について研究していました。そして、ネコはノンレム睡眠(深い眠り)の時には体を立てて丸っとした姿勢で眠り、逆に浅い眠りのレム睡眠の時には体を横にしてふにゃっと脱力した状態で寝ていることを世界で初めて突き止めたのです。

 

ノンレム睡眠の時、脳は最低限の機能を残し休息します。そのため、脳からの指令がないため体も動かず歯ぎしりや少しの寝言くらいです。レム睡眠では脳も目も動き出しますが、歯ぎしりは止まります。脳幹には脳と体を繋ぐ遮断スイッチがあります。このスイッチはノンレム睡眠からレム睡眠に入るときに遮断されるので、歯ぎしりが止まるのです。レム睡眠の時、物語性のある夢を見ます。夢を見ている時に体が動かずに休んでいられるようにスイッチを遮断しているのです。しかし、激しい寝言や寝相の人はこの遮断スイッチが切られていないのです。これは病気で、レム睡眠行動障害といいます。

 

遮断スイッチの異常は脳の老化と関係があります。αシヌクレインというたんぱく質の蓄積のせいではないかと考えられています。このアルファ・シヌクレインはパーキンソン病やレビー小体型認知症とも関係した物質で、実際にレム睡眠行動障害の患者の一部が脳神経系の病気に進行しているそうです。レム睡眠行動障害は早期発見と治療が大切です。レム睡眠行動障害は特に50歳以上の男性に多い病気です。アルコールの影響で症状が悪化することもあります。治療では、てんかんの薬やパーキンソン病の治療薬が用いられます。




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