先天性無痛無汗症の痛みを感じない少女|ザ!世界仰天ニュース

アメリカ・ジョージア州パターソンに住むアシュリン・ブロッカーは、赤ちゃんの頃から手のかからない子でした。泣かないこと以外、定期健診でも全く問題ありませんでした。

 

しかし、生後半年を過ぎた時、左目が赤く腫れ上がってしまいました。アシュリンが目をかきまくってしまったため、角膜まで傷つけてしまっていたのです。とてもしみる目薬をさされてもアシュリンは全く泣きませんでした。

 

心配になった母は、アシュリンを少しひねったり、少し熱いお湯に指を入れてみたりしました。しかし、アシュリンに痛がるような反応はありませんでした。大きな病院で精密検査を受けたところ、アシュリンは先天性無痛無汗症と診断されました。

 

先天性無痛無汗症とは、遺伝子異常により痛みを感じることができず、汗をかいて体温調整することもできない難病です。日本は一番患者が多く1000人前後いると言います。

 

一般的に皮膚にはびっしりと感覚点が存在しています。物に触るのを感じる触覚、冷たさを感じる冷覚、熱さを感じる温覚、痛みを感じる痛覚など。これらの刺激が脳に伝わり認識します。

 

しかし、アシュリンの場合、痛覚や温覚の信号を送れず痛みを感じず汗もかかないのです。さらに、内臓からの痛みも感じることができません。アシュリンは痛みを学習することが難しく、命の危機が迫っても分からないのです。

 

アシュリンは歯が生え始めると気になって無理やり抜こうとしたり、手を噛んで血だらけになることが度々ありました。寝るときは無意識のうちに唇を噛んでいました。まだ言葉を理解できないアシュリンに何を言ってもダメでした。

 

片時もアシュリンから目を離すことができず、1日に何度もケガや痣などがないか体中をチェックしていたと言います。それでもちょっとしたはずみで転んだり体をぶつけたりしました。痛いという学習ができないアシュリンは、転ぶときでも身を守る意識が働かないため、大怪我になってしまいます。手足の骨折に、歯は8本も折ったそうです。

 

アシュリンは健康な子たちと同じ幼稚園に通いました。幼稚園では専任のスタッフがいつもついて、ケガなどがないかチェックしていました。

 

アシュリンはテレビ取材を受けたことをきっかけに、痛みを専門に研究しているローランド・ストード医師と出会いました。ストード医師による5年に及ぶ検査の結果、アシュリンは匂いを感じることもできないことが判明しました。こうした結果からアシュリンは「SCN9A」遺伝子の異常で、痛みや匂いが分からないということが分かりました。

 

そして、ストード医師は「痛みを感じない少女が痛みに苦しむ患者を救う」と発表しました。アメリカ人の50歳以上の3割が慢性的な痛みに悩んでいます。アシュリンのように痛みを感じないという症状は手術や治療への応用に役立つとの見解でした。

 

「ザ!世界仰天ニュース」
命の危機がわからない少女



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