骨粗しょう症を防ぐ新発見!骨質という新たな概念とホモシステイン|夢の扉

TBSテレビの「夢の扉~NEXT DOOR~」に斉藤充さんが登場しました。骨粗しょう症は70歳以上の日本人で女性が5割、男性が2割も苦しむ国民的病です。斉藤充さんは骨粗しょう症に新しい治療法で挑んでいます。

 

骨粗しょう症はかつては高齢者に多い病と言われていましたが、最近では食生活の変化や極度のダイエットなどで栄養バランスが崩れ若者でも骨粗しょう症になる危険性が高まると言われています。骨粗しょう症で最も多い症状が背骨の一部が潰れる圧迫骨折。歩くことも出来なくなり、寝たきりになってしまうほどひどい場合もあります。

 

カルシウムは骨に欠かせないものですが、それだけでは不十分です。もう一つ骨になくてはならない成分を発見したのが東京慈恵会医科大学付属病院の斉藤充さんです。目指すのは骨粗しょう症の撲滅です。斉藤充さんは整形外科医として多くの患者さんと向き合いながら研究を続けています。斉藤さんは骨に含まれるコラーゲンが骨の強さを発揮するのに大事な役割を持っていることを発見しました。私たちの骨は50%がカルシウムでできています。そして残りの50%はコラーゲンです。コラーゲンは繊維状のものと、それらをつなぐアミノ酸の結合体で出来ています。この組み合わせが骨に柔軟性をもたらします。正常なコラーゲンが集まった骨は折れにくく質の良い骨といえるのです。ところが、骨の質は、コラーゲンに悪いアミノ酸の結合体が付着しコラ-ゲンの構造が変わると悪くなってしまいます。斉藤さんはこの悪いアミノ酸の結合体のことを錆と呼んでいます。錆が付着したコラーゲンは骨を茶色く錆びさせてしまうのです。茶色くなった骨は簡単に折れてしまいます。つまり骨の強さはコラーゲンの質がポイントなのです。斉藤充さんはコラーゲンの質の良し悪しを「骨質(こつしつ)」と呼ぶことにしました。斉藤さんの発見で骨粗しょう症の基準が大きく変わる可能性が出てきました。

 

今までは骨密度、つまり骨内部の密度を高めることが大切だとされてきました。そのため骨密度が70%を下回ると骨粗しょう症と診断されます。ところが、70%を超えた人でも骨折しやすい人がいるのです。従来謎だったこの現象ですが、斉藤先生が骨質を解明したことで新たな事実が浮かび上がってきました。骨密度が高くても骨質が悪いと骨折リスクは健康な人の1.5倍に。また骨密度だけが低いと骨折リスクは3.6倍に。骨密度と骨質ともに悪いと骨折リスクは7.2倍になっていたのです。

 

そして斉藤充さんは血液の中にあるホモシステインという物質が骨のコラーゲンの錆の原因であることもつきとめました。ホモシステインとは血液中のアミノ酸の一種ですが、これが増加すると体中の骨のコラーゲンに錆が付着してしまうのです。新陳代謝が悪い高齢者はホモシステインが増える傾向にあります。さらにファストフードなど食生活の変化で若者にもホモシステインが増える危険性が高まっています。さらに日本人の5人に1人は血中のホモシステインが増えやすいタイプの人です。これは欧米人の2倍です。

 

斉藤充さんは骨質の悪化は食生活で改善できると考えています。ビタミンB12が多く含まれるサンマや鳥のササミ、マグロの赤身などと、葉酸が多く含まれるニンニクやブロッコリーなどで効果が期待できるそうです。そして斉藤充さんは骨質を良くする薬を開発するために研究を続けています。




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