過去を記憶する心臓|ザ!世界仰天ニュース

1988年、アメリカのイェール大学附属病院で世界が注目する大手術が行われました。当時極めて難しいと言われた心肺同時移植手術を受けたのはクレア・シルビアさんです。

クレアは、幼い頃から原発性肺高血圧症という心臓から肺に血液を送るとき血圧が高くなり正常に機能しない病気をかかえていました。それでも27歳で結婚し、35歳で妊娠。無事に一人娘のアマーラを授かりました。

ところが、出産時の心臓への負担が大きすぎ入退院を繰り返すようになりました。夫は懸命にクレアを看病していたものの限界を感じ彼女のもとを離れていきました。

クレアの肺と心臓は限界が近づき、移植が必要となりました。臓器提供者が見つかり、心肺同時移植を受け、心臓と肺はクレアに完全に適応しました。この出来事は新聞でも大きく取り上げられました。

手術後の異変

ところが手術後、娘と友人は以前のクレアとは何か違うことを感じていました。以前はお酒を嫌っていたはずなのに、お酒を飲むようになり、以前は絶対に食べることのなかったチキンの唐揚げを食べるようになったのです。さらに、歩き方も乱暴になりました。

クレアがこうなったのはイニシャルがT.Lの青年の夢を見た時からでした。医師に相談するものの、心臓が何か記憶することはないと言われました。

それでも気になったクレアは、手術前に事故にあった人を新聞で探し、トーマス・ラミランデを見つけ出しました。自分に起きた不思議の謎を確かめるためトーマス・ラミランデの家を探しました。

クレアに心臓と肺を提供してくれたのは、やはり彼でした。自分が手術前と後でどう変わってしまったのか話しました。すると、お酒もチキンの唐揚げもトーマスが大好きなものだったことが分かりました。

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