ピアスが原因でギランバレー症候群になった女子高生|ザ!世界仰天ニュース

日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」ビューティー祭りでピアスが原因でギランバレー症候群になった女子高生について放送されました。

 

イギリスのケント州シッテイングボーンに住むグレース・エズリントン(15歳)は幼い頃からダンスを習い運動神経抜群でした。グレースの一番の興味はおしゃれをすることで、ピアス穴をあけました。3日後にはピアスの穴が化膿していたため、市販の薬を塗り良くなりました。しかし、3週間後には首にしこりが出来てしまいました。病院に行くとピアスで感染症を起こしたことが原因と診断されました。抗生物質を飲み首のしこりは治りました。しかし、首にしこりが出来てから2週間後、今度は手足がチクチクしてしびれるようになりました。しびれを感じてから2週間後、歩くことすら困難になりメッドウェー病院へ。反射テストと皮膚反応テスト、血液検査を受けましたが原因は分かりませんでした。グレースは入院することになり、翌朝には足が全く動かせなくなりました。ついには呼吸困難に陥ってしまいました。グレースはロンドンにあるエヴェリナ小児病院へ搬送されました。設備の整った病院ですぐにICUへ。MRI検査を行いましたが異常は見られませんでした。その結果を見て担当医師のヘダリー医師はギランバレー症候群ではないかと疑いました。髄液を抜き取り神経に電気を当て末梢神経の障害に関する検査が行われました。検査の結果、ギランバレー症候群であることが分かりました。

 

人間の体は病気の原因となる細菌やウイルスが侵入してくると抗体を作り体を守ります。しかし、細菌やウイルスを攻撃するために作った抗体が自分の末梢神経に付着して攻撃してしまうことが稀に起こります。それがギランバレー症候群です。その原因はいまだ解明されていないことが多いですが、鶏の生肉に多くみられるカンピロバクターに感染したことから発病することが多く報告されています。筋肉を動かす末梢神経が侵されるため体を動かす機能が奪われ、重篤な場合は呼吸筋を動かす働きまで奪われ死に至るケースもあります。発症は10万人に1人か2人で、適切な治療が行われれば回復にいたるケースが多いです。グレースのように重篤なケースに陥るのは1割程度と少ないです。

 

グレースがギランバレー症候群になったのはピアスが原因でEBウイルスに感染し、感染した時にできた抗体が誤って末梢神経まで攻撃してしまっているせいと考えられました。グレースにはすぐにギランバレー症候群に有効な免疫グロブリン治療が施されました。免疫グロブリン治療とは、健康な人からつくられた抗体を静脈から大量に注入する治療法です。これにより末梢神経に付着し悪さをする抗体をブロックし病気の進行を食い止めることができるのです。

 

グレースの容態は良くなり、入院6日後には人工呼吸器が外され一般病棟へ。1ヶ月後には歩けるようになりダンスもできるようになりました。半年後にはダンスに大会にも出場できました。この出来事はピアスが原因で全身麻痺になった少女の奇跡の回復として新聞記事でも大々的に取り上げられました。

 

ギランバレー症候群に詳しい独協医科大学神経内科の小鷹昌明さんによると、ピアスをあけてEBウイルスが首に侵入したと考えるのは一般的ではないそう。普通EBウイルスは経口感染だからです。しかし、グレースさんと母はピアスの穴が化膿したことが原因でEBウイルスに感染したとヘダリー医師に言われたので、ピアスが原因でギランバレー症候群になったと信じているようです。そして、もうピアスは開けないそうです。




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